始末書・顛末書 例文集|ケース別テンプレート総まとめ【2026年版】

始末書・顛末書の例文を、自分のケースに合わせて選ぶ早見表
始末書や顛末書の例文をお探しの方は、まず自分のケースが何タイプに当てはまるかを早見表で特定してください。ここでは、業務上で起こりやすい8つのケース(業務ミス・遅刻・無断欠勤・紛失・破損・交通事故・社内規定違反・レジ過不足)について、自分の状況に近い例文を選べるようにミニ例文と詳細リンクをまとめます。詳しい例文と書き方は、各ケースのリンク先記事をご確認ください。
| ケース | こんなときに | 詳細記事 |
|---|---|---|
| 業務ミス・作業ミス | データ入力ミス・誤発送・メール誤送信・ダブルブッキング・工程飛ばし | 作業ミスの始末書 例文 |
| 遅刻 | 寝坊・電車遅延・体調不良・家庭事情・慢性的な遅刻 | 遅刻の始末書 例文 |
| 無断欠勤 | 1日だけ・数日連続・連絡せず休んだ後・繰り返しの最終始末書 | 無断欠勤の始末書 例文 |
| 紛失 | 社員証・社用携帯・ノートPC・会社の鍵・契約書類などをなくした | 紛失の始末書 例文 |
| 物品破損 | 業務用機器・社用什器・取扱商品・顧客の預かり品を壊した | 物品破損の始末書 例文 |
| 交通違反・交通事故 | 駐車違反・速度超過・社用車の物損・人身事故 | 交通違反・交通事故の始末書 例文 |
| 社内規定違反 | 服装・SNS投稿・機密情報・経費精算・社用設備の私的利用・副業届出 | 社内規定違反の始末書 例文 |
| レジ過不足 | 釣銭の渡し間違い・現金過剰/不足・返金処理ミス・両替ミス | レジ過不足の始末書 例文 |
そもそも始末書を書くこと自体に不安がある方は『始末書はやばい?書くとどうなる・クビになる可能性』を、提出を断りたい場合は『始末書を拒否できる?書かせる会社の法的根拠と対処法』を、書き方の基本ルールから固めたい場合は『始末書の書き方完全ガイド』もあわせてご確認ください。
ケースが決められない方の判断フロー
「自分の状況がどのケースに当てはまるのか分からない」という方向けに、簡単な判断フローを用意しました。上から順に該当するものに進んでください。
- 勤務開始時刻に遅れた/休んだ → 連絡なしで休んだなら『無断欠勤』、出社はしたが遅れたなら『遅刻』
- 業務中の操作・作業の誤りで損害が出た → 物の損傷を伴うなら『破損』、現金関連なら『レジ過不足』、それ以外(入力ミス・誤送信・誤発送など)は『業務ミス』
- 会社から預かった物が手元にない → 戻ってこない見込みなら『紛失』、手元にあるが壊れているなら『破損』
- 車両関連のトラブル → 違反切符・物損・人身事故は『交通違反・交通事故』
- 服装・SNS・経費・機密情報・副業など、規程違反全般 → 『社内規定違反』
複数ケースが重なる場合(例:社用車を私的利用していて事故を起こした)は、より重い論点(この例なら社用車事故)の記事を主軸にし、もう一方の論点を本文中で簡潔に触れる構成が一般的です。
始末書・顛末書に共通する基本構成(5W1H+原因+再発防止策)
ケースが何であれ、始末書・顛末書に書く要素はおおむね共通しています。先にこの「型」を押さえておけば、各ケースの例文を自社向けにカスタマイズする作業が一気に楽になります。
| 項目 | 書く内容 | 書き方の指針 |
|---|---|---|
| タイトル | 「始末書」または「顛末書」(中央上部) | 宛先や処分の有無で使い分け(後述) |
| 日付・宛名 | 提出日/代表取締役・所属長・取引先名 | 宛名は「肩書+氏名+様」で統一 |
| 氏名・押印 | 所属部署と氏名、押印 | 認印で可。電子申請なら省略可 |
| 発生日時・場所 | 「○年○月○日 ○時頃」「○○部 自席」 | 曖昧な表現(先日・最近)は避ける |
| 事実関係 | 5W1H(誰が・いつ・どこで・何を・なぜ・どのように) | 感情語や誇張表現を入れない |
| 原因 | なぜそれが起きたか(自分の管理点) | 他責表現は避けるが事情は事実として添える |
| 影響 | 業務・取引先・第三者への波及範囲 | 確認できた範囲のみ。憶測や断定は避ける |
| 再発防止策 | 具体的な行動・仕組み(チェックリスト・ダブルチェックなど) | 原因と1対1で対応させる |
| 結びの一文 | 反省と再発防止に努める旨 | 「いかなる処分も受ける」は書かないほうが無難 |

「原因」と「再発防止策」は必ずペアで書く
再発防止策で最も評価されにくいのは、原因と対応していないものです。原因を「確認不足」と書いたなら再発防止策には「確認をする仕組み」を、原因を「思い込み」と書いたなら「思い込みを排除する仕組み」を書きます。「以後気をつけます」だけで終わると、改善の意思が読み取れず、評価への悪影響を残します。
始末書の構成・5要素の埋め方の詳細は『始末書の書き方完全ガイド』に集約しています。書き方の汎用論を体系的に確認したい場合はそちらをご参照ください。
始末書・顛末書の書き方の流れ|5ステップで進める
構成(前章の9項目)が決まっても、いきなり清書から始めるとほぼ詰まります。事実が散らばらず、提出までの時間も短くなる進め方は次の5ステップです。
- 事実関係の棚卸し(5W1Hで箇条書き。曖昧な記憶は『(要確認)』と注記)
- 原因の整理(直接原因と背景要因の2層に分ける)
- 再発防止策の検討(運用変更・チェック手順・教育の3軸で具体化)
- 本文の清書(タイトル→提出日→宛名→差出人→前文→記→項目→結び→以上の順)
- 提出前チェック(事実誤認・他責表現・押印漏れの3点を最終確認)

再発防止策のステップを「以後気をつけます」「再発防止に努めます」だけで止めないのが、提出後の評価に直結する最重要ポイントです。
各ステップの詳細(本文の組み立て方、再発防止策の具体化、NG表現の回避、汎用テンプレート)は『始末書の書き方完全ガイド』にまとめています。
ステップ4の清書からは始末書・顛末書テンプレートを開くと、書式で悩まずに事実関係と再発防止策の中身に集中できます。
始末書・顛末書
始末書の書き方完全ガイド|構成・ステップ・例文と注意点【2026年版】
始末書と顛末書、どちらを出すべきか
上司や人事から「書類を出して」と言われたとき、始末書なのか顛末書なのかで構成が変わります。最大の違いは「反省・謝罪を含むかどうか」です。
| 観点 | 始末書 | 顛末書 |
|---|---|---|
| 目的 | 事実報告+反省・謝罪・再発防止の誓約 | 事実関係と経緯の客観的な報告(反省は不要) |
| 処分との関係 | 譴責(けん責)処分の中身として運用されることが多い | 処分とは独立した事実報告書 |
| 宛先 | 代表取締役・所属長など社内(社外向けは限定的) | 社内(顛末書 社内)/取引先(顛末書 社外) |
| 想定される使われ方 | 本人の人事ファイルに保管。再発時の判断材料 | 原因究明・再発防止策の検討資料 |
上司の指示と書類の対応関係は次のとおりです。
- 上司「事実関係だけ報告してほしい」 → 顛末書
- 上司「反省と再発防止策まで含めて」 → 始末書
判断に迷う場合は、上司に「始末書と顛末書のどちらの様式で提出すればよいですか」と確認するのが最も安全です。
始末書・顛末書・反省文の3つの書類の違いと使い分けは『始末書と反省文・顛末書の違い』に詳しくまとめています。社内向けの顛末書は『顛末書(社内向け)の書き方』、取引先向けの顛末書は『顛末書(社外向け)の書き方』をご参照ください。
ケース1|業務ミス・作業ミスの始末書 例文
データ入力ミス、誤発送、メール誤送信、ダブルブッキング、工程飛ばしなど、ヒューマンエラー全般に該当するケースです。再発防止策は「気をつけます」ではなく「チェックリスト」「ダブルチェック」「読み合わせ」など仕組みベースで書くと評価が大きく変わります。
詳しい例文(データ入力/誤発送/メール誤送信/顧客対応/工程飛ばしの5タイプ)と再発防止策の語彙集は 『作業ミスの始末書 例文|業務ミス・ヒューマンエラーを謝罪する書き方』 にまとめています。
始末書・顛末書
作業ミスの始末書 例文|業務ミス・ヒューマンエラーを謝罪する書き方
ケース2|遅刻の始末書 例文
寝坊・電車遅延・体調不良・家庭事情・慢性的な遅刻など、遅刻理由ごとに書き方のニュアンスが変わります。理由が何であれ次の3点を押さえれば、おおむね型に収まります。
- 事実を正確に
- 言い訳せず
- 再発防止策を具体的に
詳しい例文(寝坊/電車遅延/体調不良/家庭事情/慢性的な遅刻の5タイプ)は 『遅刻の始末書 書き方・例文|寝坊・電車遅延・体調不良など理由別テンプレート』 にまとめています。電車遅延を口実にしすぎないコツや、寝坊を素直に書くべきかの判断基準も解説しています。
始末書・顛末書
遅刻の始末書 書き方・例文|寝坊・電車遅延・体調不良など理由別テンプレート
ケース3|無断欠勤の始末書 例文
連絡せずに休んでしまった後の謝罪と始末書のケースです。1日だけの無断欠勤で即解雇になることはほぼありませんが、対応を誤る(連絡を引き延ばす・嘘の理由を後出しする)と、本来は譴責処分で済む案件が重い処分につながります。出社初日の動き方と始末書の書き方をセットで押さえておきましょう。
詳しい例文(1日だけ/数日連続/寝坊からの欠勤/繰り返しの最終始末書の4ケース)と出社初日の動き方は 『無断欠勤の始末書|書き方と謝罪文の例文・連絡せず休んだ後の対応』 にまとめています。
始末書・顛末書
無断欠勤の始末書|書き方と謝罪文の例文・連絡せず休んだ後の対応
ケース4|紛失の始末書 例文
社員証・社用携帯・ノートPC・会社の鍵・契約書類などをなくしたケースです。破損と違い「現時点で物が手元にない」状態のため、第三者に拾われて悪用されるリスクがあり、初動対応(遠隔ロック・無効化・遺失届)まで始末書に書くのが通例です。
詳しい例文(社員証/社用携帯/ノートPC・タブレット/会社の鍵・セキュリティカード/重要書類の5ケース)と紛失発覚直後の初動チェックリストは 『紛失の始末書 例文|社員証・社用携帯・鍵をなくした場合の書き方とNGポイント』 にまとめています。
始末書・顛末書
紛失の始末書 例文|社員証・社用携帯・鍵をなくした場合の書き方とNGポイント
ケース5|物品破損の始末書 例文
業務用機器・社用什器・取扱商品・顧客の預かり品などを壊したケースです。最大の論点は「全額弁償させられるのか」ですが、過失の程度(軽過失・重過失・故意)によって会社が労働者に請求できる範囲は変わります。始末書では、自分から「全額弁償いたします」と書きすぎないのが安全です。
詳しい例文(業務用機器/社用什器/取扱商品/顧客の預かり品/業務用車両以外の5パターン)と過失の程度ごとの責任範囲は 『物品破損の始末書 書き方・例文|備品・社用品・商品を壊したときの謝罪文』 にまとめています。
始末書・顛末書
物品破損の始末書 書き方・例文|備品・社用品・商品を壊したときの謝罪文
ここまでで該当ケースが見つかった方へ|テンプレートで素早く整える
ここまでの5ケースで自分の状況に合う例文が見つかった方は、フォーマットで悩む時間が長引くほど提出が遅れ、「報告が遅い」という別の悪印象を生みます。事実関係と再発防止策が固まったら、レイアウトはテンプレートで整えてしまうのが結果的に最短です。残りの3ケース(交通事故・社内規定違反・レジ過不足)は次のセクション以降にあります。
ケース6|交通違反・交通事故の始末書 例文
業務中・通勤中の交通違反や交通事故、社用車の損傷で始末書を書くケースです。警察・保険会社・相手方・社内事故対策委員会など複数の関係者が同じ文書を参照するため、ふつうの業務ミスより記載項目が多くなります。会社が労働者に求めうる賠償の範囲には判例上の制限(求償権の限界)があり、始末書で自分から全額負担を約束しないのが安全です。
詳しい例文(駐車違反/速度超過/自損/物損/追突/人身事故の6パターン)と事故発生時の初動5ステップ・茨城石炭商事事件をふまえた賠償範囲の整理は 『交通違反・交通事故の始末書 例文|社用車をぶつけたときの書き方完全ガイド』 にまとめています。
始末書・顛末書
交通違反・交通事故の始末書 例文|社用車をぶつけたときの書き方完全ガイド
ケース7|社内規定違反の始末書 例文
服装・身だしなみ規定、SNS投稿ガイドライン、機密情報の取扱い、経費精算規程、社用設備の私的利用、副業・兼業の届出義務など、服務規律・コンプライアンス違反全般のケースです。違反した規定の名称・条文番号を明確に書くことで、再発防止策の説得力が大きく上がります。
詳しい例文(服装・身だしなみ/SNS投稿/機密情報/経費精算/社用設備の私的利用/副業届出/社外活動の7パターン)と書き方の指針は 『社内規定違反の始末書 例文|服務規律違反・コンプライアンス違反のケース別書き方』 にまとめています。
始末書・顛末書
社内規定違反の始末書 例文|服務規律違反・コンプライアンス違反のケース別書き方
ケース8|レジ過不足の始末書 例文
接客・小売・飲食・百貨店などの現場で、レジ精算時の現金過不足、釣銭の渡し間違い、返金処理ミスなどで始末書を求められたケースです。「過不足分を給与から天引きする」「自腹で弁償する」と一律に求められた場合は、労働基準法24条(賃金全額払い)・16条(賠償予定の禁止)の観点から問題があるケースが多く、その場で署名する前に持ち帰る判断が安全です。
詳しい例文(釣銭の渡し間違い/レジ集計時の現金過剰/現金不足/返金処理ミス/両替ミスの7例文)と業界別(コンビニ・スーパー・飲食・百貨店)の留意点は 『レジ過不足の始末書 例文|接客・小売業の現金管理ミスへの書き方と再発防止策』 にまとめています。
始末書・顛末書
レジ過不足の始末書 例文|接客・小売業の現金管理ミスへの書き方と再発防止策
例文を使うときに気をつけたい4つのNGとカスタマイズの注意点
本記事や子記事の例文は、そのまま使えるよう汎用化されていますが、自社向けにカスタマイズする際にいくつか注意点があります。例文を「丸写し」して提出する前に、次の4点だけは必ず確認してください。
NG1|事実より重い表現を不用意に書く
「会社の信用を著しく毀損しました」「重大な規則違反を行いました」のような最大級の表現は、後で同種の問題を繰り返した際に「重大な非違行為があったことを本人も認めていた」証拠として使われかねません。例文の謝罪表現を、自分のケースの実害より重く調整しすぎないようにしてください。
NG2|「いかなる処分も受ける所存です」と書いてしまう
この一文を書くと、後で処分の重さに対して反論しづらくなります。再発防止と謝罪の意思は「再発防止に努める所存です」「深く反省しております」で十分に伝わります。例文にこの表現が含まれていなくても物足りなく感じる必要はありません。
NG3|「絶対に漏洩していません」と断定してしまう
確認できないことを断定すると、後で漏洩が判明した場合に「事実と異なる始末書を提出した」として扱いが重くなります。「現時点で第三者によるアクセス・情報漏洩の事実は確認されていない」のように、事実として確認できる範囲で書きます。
NG4|「全額弁償いたします」と自分から書く
業務上の通常の過失による損害は、判例上、会社が労働者に全額請求するのは難しいとされています。にもかかわらず始末書に「全額弁償いたします」「給与から差し引いていただいて結構です」と自分から書いてしまうと、本人の自由な意思による合意として後の請求の根拠に使われるおそれがあります。「会社のご指示に従い、適切に対応いたします」程度の控えめな表現が無難です。
例文の○○部分(日付・会社名・氏名・部署・金額・受理番号など)を自社向けに置き換える作業は機械的に行えますが、「事実関係」「原因」「再発防止策」の3ブロックは必ず自分の状況に合わせて書き直してください。テンプレ感の強い始末書は、評価者から「形だけ」と判断されやすくなります。
始末書と反省文・顛末書の違いをより詳しく押さえたい方は『始末書と反省文・顛末書の違い』を、譴責処分との関係や始末書の累積による影響は『譴責処分とは?始末書の書き方・例文と懲戒処分の影響まで解説』や『始末書を書く割合・回数の目安と再提出の判断』もご参照ください。
事実関係が固まったら、テンプレートで一気に整える
本記事で自分のケースに合う例文の入口が見つかり、詳細記事で書き方の指針も押さえたら、あとはフォーマットに流し込むだけです。始末書・顛末書はフォーマットで悩んでいる時間が長引くほど提出が遅れ、評価への影響が大きくなります。事実関係と再発防止策が固まった時点で、テンプレートに入力して印刷するのが結果的に最短です。
▶ 始末書・顛末書テンプレートを開く(社内・社外、始末書/顛末書の切り替えに対応)
手書きで提出するよう指示された場合は『始末書を手書きで書くときのルール』を、用紙サイズや余白・印鑑の位置で迷う場合は『始末書の用紙・サイズ・余白の作法』もあわせてご確認ください。
コラム著者・編集者
TEMPLEX編集チーム
TEMPLEX編集チームは、ビジネス文書の作成・管理に精通した実務経験者と技術ライターで構成されています。送付状・請求書・見積書をはじめとする各種ビジネス書類のフォーマットや書き方のノウハウを、わかりやすく丁寧にお届けします。「Office不要で誰でもすぐ使える」をコンセプトに、忙しいビジネスパーソンの書類作成をサポートします。








