始末書の用紙|A4・B5サイズや市販テンプレートの選び方と入手方法

始末書の用紙は「A4が標準」。ただし状況で選択肢が変わる
始末書を書くように言われ、まず手が止まるのが「そもそも何の用紙に書けばいいのか」という点です。結論を先に言うと、現在はA4サイズの白無地(コピー用紙またはOA用紙)が標準で、これを選んでおけば社内でも社外でもまず問題ありません。
手書きの場合はB5の便箋・縦書き原稿用紙・レポート用紙が候補になり、社内でひな形が配布されている場合はそれをそのまま使うのが最優先です。
本記事では、A4・B5・便箋・縦書き原稿用紙・市販テンプレートを比較し、コンビニや100円ショップ・文房具店での入手方法、無料ダウンロードの選択肢、手書きとパソコン作成での用紙の選び方の違いまでを整理します。最後に、すぐコピーして使える「A4横書き」「B5縦書き便箋」のテンプレも用意しています。
用紙が決まった後の本文の書き方は『始末書の書き方完全ガイド』に、ケース別の例文は『始末書 例文集』に集約しています。手書きで提出すべきかパソコンで提出すべきかの判断軸は『始末書は手書きとパソコン、どちらで書くべきか』をご確認ください。
始末書の用紙の基本ルール|「白・無地・A4」が現代のデフォルト
用紙にはいくつかの選択肢がありますが、迷ったら次の3点だけ押さえれば大きく外しません。会社のひな形がある場合は、そのひな形が最優先です。
- 色は白、柄は無地。カラフルな便箋・キャラクター入り・透かし入りなどは不真面目な印象につながるため避ける
- サイズはA4が現代の標準。手書きで便箋を使う場合のみB5が伝統的に使われる
- 罫線は黒またはグレーのシンプルな横罫。方眼紙・カラフルな罫線・装飾入り便箋は避ける
「始末書専用」と銘打った市販用紙は実はそれほど多くありません。多くは便箋・レポート用紙・コピー用紙のいずれかを白無地で揃え、Wordや手書きで本文を作成して提出するのが実態です。
封筒に入れて提出する場合は、A4は長形3号、B5は長形4号が対応サイズです。封筒も白無地を選びます。
用紙サイズ・種類の比較表|A4・B5・便箋・原稿用紙・市販テンプレート
それぞれの用紙の向き・不向きを比較表にまとめます。提出先(社内のみか、社外にも出るか)と作成方法(手書きかパソコンか)で選び方が変わります。
| 用紙の種類 | サイズ | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| A4 コピー用紙/OA用紙 | 210×297mm | パソコン作成・社外提出含むビジネス全般。現代の標準 | 白無地を選ぶ。両面ではなく片面1枚に収める |
| B5 便箋(白無地・横罫) | 182×257mm | 手書きで丁寧さを出したいとき。縦書きの伝統的な始末書 | 柄物・色付きは避け、白無地を選ぶ |
| B5 コピー用紙 | 182×257mm | 社内ひな形がB5指定の場合・古い書式に合わせる場合 | 近年は採用が減っており、特別指定がなければA4で十分 |
| 縦書き原稿用紙(200字詰など) | B4・B5など | 古い慣行が残る職場・厳粛さを強調したい特殊事案 | マス目が前面に出るため文字数で見栄えが左右される |
| レポート用紙(A罫7mm) | A4・B5 | 便箋が手元にないときの代替。社内提出向き | 方眼やB罫6mmは避け、A罫を選ぶ。冒頭の穴あけ部分は折り返しておく |
| 市販の始末書フォーマット | A4が中心 | 項目が決まっていて記入式で済ませたい場合 | 氏名・押印欄など欠損項目がないか提出前に再確認 |
迷ったときの基本ルート
- 社内ひな形がある → ひな形のサイズ・形式に従う(最優先)
- パソコンで作成する → A4コピー用紙に印刷、横書き
- 手書きで提出するよう指定された → B5便箋(白無地・横罫)、縦書きが原則
- 便箋が用意できない → A4コピー用紙またはレポート用紙(A罫)でも可
手書きとパソコン作成のメリット・デメリットを踏まえた選び方は『始末書は手書きとパソコン、どちらで書くべきか』に詳しくまとめています。
用紙の入手方法|コンビニ・100円ショップ・文房具店・社内・ダウンロード
「これから書く」段階で気になるのは、どこで用紙を入手できるかです。「始末書専用用紙」を探すと見つけにくいですが、A4コピー用紙やB5便箋ならどの販路でも入手できます。
| 入手先 | 入手しやすい用紙 | 向いている人 |
|---|---|---|
| コンビニ(セブン・ローソン・ファミマ) | A4コピー用紙(少量パック)/封筒/プリント出力 | 今夜中に書きたい・パソコン作成データを持ち込んで印刷したい |
| 100円ショップ(ダイソー・セリア・キャンドゥ) | B5白無地便箋/A4コピー用紙/白無地封筒/レポート用紙 | 費用を抑えて一式そろえたい |
| 文房具店・ホームセンター | B5便箋(白無地・上質紙)/長形3号・4号封筒/市販始末書フォーマット | 便箋の質や封筒のサイズをきちんと選びたい |
| 社内(人事・総務) | 会社指定のひな形(紙・Word・PDF) | 社内ルールが定まっている職場。最優先で確認したい |
| オンラインのテンプレート配布サイト | Word・PDF形式の汎用始末書テンプレート | パソコン作成派・記入欄が決まったフォーマットを使いたい |
まずは社内ひな形があるかを確認する
始末書を求められた段階で、人事・総務に「会社指定のひな形はあるか」を一度確認するのが最短です。会社によっては、就業規則の別表として書式が定められていたり、社内システム上にWord・PDFテンプレートが置かれていたりします。これがある場合、自前で用紙を用意する必要はなく、迷う時間も最小化できます。
コンビニで間に合わせる場合のコツ
コンビニには専用の始末書用紙はほとんど置いていませんが、A4コピー用紙の少量パックと長形3号封筒は基本的に入手できます。パソコンでWordファイルを作成し、ネットプリント等で出力する流れであれば、用紙を別途買う必要すらありません。
便箋は店舗による在庫差が大きいため、便箋手書きにしたい場合は100円ショップか文房具店のほうが確実です。
100円ショップでそろえる場合のチェックリスト
- B5白無地便箋(A罫7mm程度の横罫が読みやすい)
- A4コピー用紙(パソコン作成用)
- 白無地封筒(A4は長形3号、B5は長形4号)
- 黒インクのボールペンまたは万年筆(手書き提出用)
ダウンロードして使う場合の注意点
オンラインで配布されている始末書テンプレートは、Word形式のものを開いて自社の用紙サイズに合わせて編集してから印刷するのが基本です。
- 冒頭タイトル・宛名・所属氏名・本文・記書き・以上の構成が抜けていないか
- 押印欄が用意されているか
- 配布サイト側のロゴや透かしが入っていないか(見落としがち)
上記を出力前に確認してください。
「ダウンロードした書式が法的に正しい・公式である」と書かれていても、最終的な記載事項の妥当性は提出先の会社のルール次第です。社内ひな形がある場合はそちらを優先してください。
手書きとパソコン作成で用紙の選び方はこう変わる
用紙の選び方は、最終的に「手書き」か「パソコン作成」かで明確に分かれます。ここでは用紙サイズに焦点を当てて整理します。どちらで書くべきかの本格的な判断軸は『始末書・顛末書は手書き?パソコン作成?選び方とマナーを徹底解説』をご覧ください。
| 観点 | 手書き | パソコン作成 |
|---|---|---|
| 主な用紙 | B5白無地便箋(縦書き横罫) | A4コピー用紙/OA用紙(横書き) |
| 代替用紙 | A4白紙・レポート用紙(A罫7mm)も可 | B5コピー用紙(社内ひな形がB5の場合) |
| 筆記具 | 黒インクのボールペン・万年筆 | 本文は印刷、氏名と押印は手書き |
| 向くケース | 厳粛さを示したい・社内文化として手書きが標準 | 社外提出を含む現代のビジネス文書全般 |
| 注意点 | 便箋1枚目の冒頭から書き始める/罫線の内側に書く | 氏名欄を空欄で印刷し、出力後に署名・押印する |
手書きの場合:B5便箋・縦書きが伝統的、A4横書きでも問題なし
便箋に手書きで書く場合は、B5白無地の便箋に縦書きが伝統的なスタイルです。罫線の一本目の外側ではなく内側から書き始め、タイトル「始末書」を1行目中央付近に置きます。
便箋がない場合は、A4白紙やA4レポート用紙でも実用上問題ありません。便箋指定が会社の慣習として強い場合のみ、便箋を優先してください。
パソコン作成の場合:A4横書きが現代の標準、署名と押印だけ手書き
Wordなどで作成する場合は、A4コピー用紙に横書きで印刷するのが現代の標準スタイルです。氏名欄を空欄のまま印刷し、印刷後に黒インクの自筆で署名し、認印を押します。
これは「最終的な意思表示は本人が紙の上で行った」という体裁を残すための実務慣行です。
「手書きで出した方が誠意が伝わるのか、パソコン作成で十分か」の判断は『始末書は手書きとパソコン、どちらで書くべきか』に詳しい判断軸を載せています。本記事では用紙の話だけに絞っています。
そのまま使える原稿テンプレ|A4横書き・B5縦書き
以下のテンプレは、A4横書き(パソコン作成)とB5縦書き便箋(手書き)の2パターンです。用紙サイズに合わせて余白を1.5〜2.0cm程度に設定すると、印刷したときに読みやすい余白感になります。

原稿は左揃えが原則です。中央揃えやポエム調の改行は避け、淡々と項目を並べます。署名と押印はデジタル印ではなく、原則として印刷後に手書きと朱肉の認印で行います。
用紙選びでよくある失敗と回避法
始末書本体の内容より先に、用紙の選び方で減点される事案が意外と多くあります。代表的な失敗を先回りしてつぶしておきましょう。
失敗1|柄入り・色付き便箋を使ってしまう
花柄・キャラクター入り・色付き便箋は、たとえ高価な高級便箋であっても始末書には不適切です。白無地に統一するのが鉄則で、迷ったら100円ショップでも入手できる「白無地・横罫7mm」のB5便箋を選んでください。
失敗2|方眼ノート・ルーズリーフをそのまま使う
方眼ノートやルーズリーフは、罫線の主張が強かったり、穴あけの跡が残っていたりして、清書文書として体裁が整いません。レポート用紙を使う場合も、上端の穴あけ部分は折り返すか、切り取らずそのまま提出する場合は社内提出に限定するのが無難です。
失敗3|A4とB5を混在させる/途中で用紙を変える
本文と添付資料で用紙サイズが食い違うと、ホチキス留め後に角がはみ出して読みにくくなります。本文と補足はサイズをそろえ、別紙として添付するデータが必要なときも、A4で本文を作ったらA4で添付するのが基本です。
失敗4|両面印刷・縮小印刷で1枚に詰め込む
始末書は片面印刷が原則です。両面印刷や2in1の縮小印刷は、清書文書としての印象を大きく損ねます。本文が1枚に収まらない場合は、文字サイズを下げるのではなく、A4を2枚以上にしてページ番号を付けるのが正攻法です。
本文中に表や時系列を入れたい場合は、A4横書きを選んでください。B5縦書きでは表が窮屈になり、読みにくさにつながります。
始末書の用紙にまつわるよくある質問
Q1. A4とB5、結局どちらを選べばいい?
迷ったらA4を選んでください。A4はパソコン作成・社外提出を含む現代のビジネス文書の標準で、長形3号封筒との組み合わせも一般的です。手書きで便箋を使う場合のみ、伝統的にB5が使われます。
Q2. コピー用紙でも失礼にあたらない?
白無地のA4コピー用紙であれば、社外提出を含む始末書として失礼にあたりません。安価な再生紙でも問題ありませんが、極端に薄くて透ける紙は避け、64〜70g/m²程度の一般的な厚みを選ぶと安心です。
Q3. 縦書き原稿用紙(200字詰など)で書いてもいい?
古い慣習が残る職場や、特殊な事案で厳粛さを強調したい場合に限って選択肢に入りますが、現代の一般的なビジネスでは推奨されません。マス目に文字を埋める形式は本文の読みやすさを損ない、表や箇条書きとも相性が悪いためです。
Q4. 社内ひな形と市販テンプレが両方ある場合、どちらを使う?
社内ひな形が最優先です。記載項目・押印欄・宛名表記が会社の運用に合わせて作られており、提出後の処理がスムーズになります。社内ひな形がない場合に、汎用テンプレートやダウンロード書式を編集して使ってください。
Q5. ダウンロードしたWordテンプレを編集してそのまま使ってもいい?
編集後に「タイトル・日付・宛名・所属氏名・本文・記書き・以上・押印欄」が抜けていないかを確認すれば、そのまま使って問題ありません。配布サイトのロゴ・透かしが残っていないか、用紙サイズがA4設定になっているかも合わせて確認してください。
Q6. 用紙サイズが合わない封筒に入れて出すのはあり?
推奨されません。A4は長形3号、B5は長形4号と対応サイズが決まっており、合わないサイズの封筒に強引に入れると封筒や用紙が傷みます。封筒も白無地で揃え、表面に「始末書」、裏面に所属氏名を記載するのが標準的な体裁です。
用紙選びで悩むなら、印刷用テンプレートでそのまま整える
用紙の種類・サイズ・封筒の組み合わせまで揃えるのは意外と手間がかかります。TEMPLEXの始末書テンプレートは、A4横書きで印刷したときに体裁が整うよう余白・項目構成を最初から組んであります。社内・社外、始末書/顛末書の切り替えにも対応しているので、用紙選びで止まっている時間をそのまま本文の精度に回せます。
▶ 始末書・顛末書テンプレートを開く(A4印刷で用紙選びの悩みなし・社内/社外切替対応)
顛末書(事実経過の報告書)が必要な場合は、社内向けは『顛末書(社内向け)の書き方とテンプレート』、社外向けは『顛末書(社外向け)の書き方とテンプレート』もあわせてご確認ください。
コラム著者・編集者
TEMPLEX編集チーム
TEMPLEX編集チームは、ビジネス文書の作成・管理に精通した実務経験者と技術ライターで構成されています。送付状・請求書・見積書をはじめとする各種ビジネス書類のフォーマットや書き方のノウハウを、わかりやすく丁寧にお届けします。「Office不要で誰でもすぐ使える」をコンセプトに、忙しいビジネスパーソンの書類作成をサポートします。








