請求書の封筒の書き方|宛名・差出人・色・サイズ(個人事業主も)

請求書の封筒で押さえること|まず結論
請求書を郵送するときの封筒は、覚えることはシンプルです。白い無地の封筒・表面に相手の宛名・裏面に自分(差出人)の情報・「請求書在中」、これだけ押さえれば体裁は整います。封筒は中身を保護し、誰から届いた何の書類かを一目で伝えるためのものです。
サイズはA4の請求書を三つ折りにして入れる長形3号(120×235mm)が定番です。色は白が基本で、宛名・差出人は黒インクで書きます。個人事業主の方は会社名の代わりに屋号と氏名を書けば、同じ作法でそのまま使えます。
| 項目 | 結論 |
|---|---|
| 色 | 白(無地)が基本。事務用の茶封筒も可 |
| サイズ | A4三つ折りなら長形3号(120×235mm)/折らないなら角形2号 |
| 表面 | 相手の郵便番号・住所・宛名(御中または様)+「請求書在中」 |
| 裏面 | 自分の郵便番号・住所・会社名(屋号)・氏名+封字「〆」 |
| 筆記具 | 宛名・差出人は黒インク。「請求書在中」は青や赤のスタンプでも可 |
| 個人事業主 | 差出人は「屋号/氏名」。屋号がなければ氏名のみでOK |
宛名や差出人を毎回書くのが手間なら、宛名を窓から見せる「窓付き封筒」を使えば封筒への宛名書きが不要になります。窓付き封筒については後半で詳しく説明します。
封筒の色とサイズ|白封筒・長形3号が基本
請求書の封筒は白の無地が基本です。白はビジネス文書の標準色で、相手を選ばず使えます。事務用の茶封筒(クラフト封筒)でもマナー違反ではありませんが、白のほうが丁寧な印象になります。

色よりも気をつけたいのは、中身が透けて見えない厚さの封筒を選ぶことです。金額や取引内容が外から透けないよう、二重封筒や中紙(裏地)入りの封筒を使うと、機密保持の面で安心です。
サイズは「折るか折らないか」で決まる
請求書はA4で作るのが一般的です。A4を三つ折りにして送るなら長形3号(120×235mm)が定番で、A4三つ折りがぴったり収まります。長形3号は定形郵便で送れる最大サイズなので、料金面でも有利です。
折り目を付けたくない・複数枚をまとめて送るといった場合は、A4を折らずに入れられる角形2号(240×332mm)を使います。ただし角形2号は定形外郵便となり、定形郵便より送料が高くなります。特に理由がなければ、長形3号で三つ折りにするのが手軽でコストも抑えられます。
| 封筒サイズ | 寸法 | 請求書(A4)の入れ方 | 郵便区分 |
|---|---|---|---|
| 長形3号(長3) | 120×235mm | A4を三つ折り | 定形郵便(最大サイズ) |
| 角形2号(角2) | 240×332mm | A4を折らずに封入 | 定形外郵便 |
長形3号を定形郵便で送る場合、現在は50g以内なら全国一律110円です(2024年の改定で25g/50gの区分がなくなりました)。(日本郵便 国内の料金表)A4数枚程度の請求書と送付状なら通常この範囲に収まります。重さやサイズが不安なときは郵便局の窓口で計ってもらうと、料金不足での返送を防げます。
封筒の表面の書き方|宛名と「請求書在中」
表面には送り先(請求先)の郵便番号・住所・宛名を書きます。縦書きが正式とされますが、横書きでも問題ありません。宛名は会社名・部署名で止めるなら「御中」、担当者名まで書くなら「様」を付けます。

縦書きの場合
- 右上の郵便番号枠に郵便番号を記入する
- 枠の右端にそろえ、郵便番号の1文字分下から住所を縦書きで書く(番地は漢数字)
- 中央に会社名→部署名→役職→氏名の順で書き、氏名はやや大きめに
- 宛名は「○○株式会社 御中」または「○○株式会社 経理部 田中一郎 様」
- 左下に「請求書在中」を書く(四角い枠で囲むと丁寧)
横書きの場合
- 左上または上部中央に郵便番号・住所を書く(番地は算用数字)
- その下に会社名・部署・氏名を書き、御中または様を付ける
- 右下に「請求書在中」を書く
「請求書在中」は、重要書類が入っていることを相手の経理担当に知らせ、他の郵便物に紛れて見落とされるのを防ぐためのものです。手書きでもスタンプでも構いません。書く位置や色、手書き・スタンプの使い分けは、別記事で詳しくまとめています。
返信用封筒など、相手の名前が「○○行」「○○宛」と印刷されている場合は、その文字を二重線で消して「御中」または「様」に書き換えます。会社・部署宛なら御中、個人名宛なら様に直すのが受け取った側の作法です。
封筒の裏面の書き方|差出人と「〆」
裏面には差出人(自分)の郵便番号・住所・会社名・氏名を書きます。誰から届いた請求書かを相手がすぐ確認でき、宛先不明で戻ってきたときにも自分の元へ返ってきます。封をしたら、フタの合わせ目に封字の「〆」を書きます。
縦書きの場合
縦書きの差出人は、裏面の左下にまとめて書くのが一般的です。郵便番号→住所→会社名(屋号)→氏名の順に、表書きより少し小さめの字で書きます。封をしたら、フタの合わせ目の中央に封字「〆」を入れます。
封筒の中央に縦の継ぎ目があるタイプなら、継ぎ目を境に右へ住所、左へ会社名・氏名と振り分けて中央に書く正式な書き方もあります。左下にまとめても、中央に分けても、どちらでもマナー違反ではありません。
横書き・継ぎ目が中央にないタイプ
横書きの封筒や継ぎ目が中央にない封筒では、差出人を裏面の右下にまとめて書くのが一般的です。郵便番号・住所・会社名(屋号)・氏名を上から順に書き、封をしたフタの中央に「〆」を入れます。
「〆」は封をした後、第三者に開封されていないことを示す封字です。カタカナの「メ」ではなく「〆」で、「封」「緘(かん)」と書くこともあります。手渡しではなく郵送する場合に書くのが基本です。

封筒に書く文字はすべて黒インクのボールペンか万年筆で書きます。鉛筆やフリクションなど消えるペンは改ざんを疑われるため使いません。「請求書在中」だけは目立たせるために青や赤のスタンプを使っても構いませんが、宛名や差出人は黒で書きます。
個人事業主・フリーランスの封筒の書き方
個人事業主やフリーランスでも、封筒の書き方は会社とほとんど同じです。違うのは差出人欄だけで、会社名の代わりに屋号と氏名を書きます。表面の宛名・「請求書在中」・封筒の色やサイズの考え方は、これまで説明したとおりで変わりません。
差出人として裏面に書くのは「屋号/氏名/郵便番号/住所」です。屋号を持っていない場合は、屋号を省いて氏名だけ書けば問題ありません。屋号と氏名を併記するときは、屋号を上、氏名を下に置くと収まりがよくなります。
自宅で開業していて住所を相手に知られたくない場合でも、差出人の住所は書いておくのが基本です。宛先不明で返送されたときに自分へ戻すため、また相手が経理処理で発行元を確認するためです。どうしても自宅住所を出したくないときは、バーチャルオフィスや私書箱の住所を使う方法もあります。
請求書そのもの(屋号・インボイス登録番号・押印など)の書き方は、請求書の書き方で詳しく解説しています。封筒を用意する前に、中身の請求書を整えておきましょう。
窓付き封筒なら宛名書きが不要
請求書を毎月たくさん送る場合に便利なのが窓付き封筒です。封筒の表面に透明の窓があり、請求書に印字した宛名がその窓から見えるようになっています。請求書を折って入れるだけで宛名が表に出るため、封筒に宛名を書く手間がいりません。
サイズはA4三つ折り対応の長3窓付き封筒(120×235mm)が一般的で、請求書や給与明細の発送で広く使われています。宛名の書き間違いや、別の相手の請求書を入れてしまう封入ミスを防げるのも利点です。
窓付き封筒を使うときは、請求書の宛名が窓の位置にちょうど来るようにレイアウトと折り方を合わせる必要があります。三つ折りにしたとき宛名が窓からずれると、宛名が見えず届きません。封入前に窓から宛名が正しく見えるか必ず確認しましょう。差出人(自分の住所)は窓に出ないので、裏面に通常どおり記入します。
入れ方・手渡しのときは
請求書を封筒に入れるときは、文字面を内側にして下から1/3、次に上から1/3の順で三つ折りにします。封筒に入れる向きは、封筒の裏面(差出人側)を自分に向けた状態で、三つ折りの上辺(見出しや挨拶のある書き出し側)が封筒の右側に来るようにそろえます。こうすると相手が開封して取り出したとき、自然な向きで読める状態になります。送付状を添える場合は、送付状を一番上(開けて最初に見える位置)に重ねます。
三つ折りの細かい手順や、送付状・請求書の重ね順、複数枚あるときの入れ方は請求書の封筒への入れ方で図解しています。

請求書の封筒への入れ方|三つ折りの仕方と向き・添え状の順番
請求書の封筒への入れ方を、発行する側の手順で解説します。A4の三つ折りの折り方、開いてすぐ読める入れる向き、送付状(添え状)を一番上にする重ね順、複数枚や控えの扱い、手渡しと郵送での封の仕方まで、迷わず封入できる順番でまとめました。
記事を読む請求書を郵送ではなく直接手渡しする場合は、封筒のマナーが少し変わります。手渡しでは郵便番号や住所は不要で、封字「〆」も付けません。手渡しのときの封筒の書き方と添え状の付け方は請求書を手渡しするときの封筒とマナーを参照してください。
郵送の際は、請求書に送付状(添え状)を1枚添えるのが丁寧です。請求書向けの送付状の文例は場面別の送付状の文例にまとめています。
そもそも郵送が必要か|メール送付という選択肢
封筒の準備や郵送の手間を考えると、請求書はPDFにしてメールで送る方法も一般的になっています。取引先が電子での受け取りに対応していれば、封筒も切手も不要で、当日中に届きます。郵送が必須というルールはありません。
メールで送る場合は、本文に何を書くか・件名の付け方・PDFの添付方法に作法があります。請求書送付メールの例文に、そのまま使える文面をまとめています。郵送とメールのどちらにするか相手に合わせて選び、迷ったら事前に「郵送・メールどちらがよいか」を確認しておくと確実です。
TEMPLEXなら、ブラウザでフォームに入力するだけでA4の請求書を作成し、印刷用にもPDF添付用にも出力できます。封筒に入れて郵送する場合も、メールで送る場合も、同じデータから整った請求書をすぐ用意できます。
請求書の封筒に関するよくある質問
Q. 茶封筒で送ってもいいですか?
問題ありません。事務用の茶封筒(クラフト封筒)で請求書を送ってもマナー違反ではなく、実務でもよく使われます。ただし白封筒のほうが丁寧な印象を与えるため、初めての取引先や改まった相手には白を選ぶと無難です。
Q. 「請求書在中」は必ず書かないとダメ?
義務ではありませんが、書くことを強くおすすめします。相手の経理担当が他の郵便物に紛れさせず、すぐに処理できるためです。手書きでもスタンプでも構いません。市販スタンプでは赤もよく使われ赤でもマナー違反ではありませんが、赤字の連想を気にするなら青や黒が無難で、枠で囲むと見やすくなります。
Q. 封筒に切手はいくら貼ればいいですか?
長形3号を定形郵便で送る場合、現在は50g以内なら一律110円です(2024年の改定で従来の25g/50gの区分は廃止されました)。A4の請求書と送付状を三つ折りで入れる程度なら、通常この範囲に収まります。角形2号で折らずに送る場合は定形外郵便となり、重さに応じて料金が上がります。
Q. 個人事業主で屋号がない場合、差出人はどう書きますか?
氏名だけで構いません。裏面に郵便番号・住所・氏名を書けば十分です。屋号を持っている場合は屋号と氏名を併記し、屋号を上、氏名を下に置きます。
Q. 封の「〆」は必ず書きますか?
郵送するときは書くのが基本です。フタを閉じてのり付けした合わせ目の中央に、黒のペンで小さく「〆」と書きます。未開封であることを示すマナーで、「封」「緘」と書く場合もあります。手渡しのときは付けません。
Q. のりとテープ、どちらで封をすればいいですか?
液体のりかスティックのりで封をするのが基本です。セロハンテープやガムテープは簡易な印象を与えるため、ビジネス文書では避けます。封をしたら合わせ目の中央に「〆」を書きます。
コラム著者・編集者
TEMPLEX編集チーム
TEMPLEX編集チームは、ビジネス文書の作成・管理に精通した実務経験者と技術ライターで構成されています。送付状・請求書・見積書をはじめとする各種ビジネス書類のフォーマットや書き方のノウハウを、わかりやすく丁寧にお届けします。「Office不要で誰でもすぐ使える」をコンセプトに、忙しいビジネスパーソンの書類作成をサポートします。









