請求書の振込先の書き方|記載例と口座情報・手数料の注意点

請求書の振込先の書き方|記載例と口座情報・手数料の注意点

振込先に書く5項目と並べる順番

請求書の振込先は、上から①金融機関名 ②支店名 ③預金種別 ④口座番号 ⑤口座名義(カナ)の順に並べるのが基本です。この5つがそろっていれば相手は問題なく振り込めます。逆に1つでも欠けると振込手続きが止まり、入金が遅れる原因になります。まずはそのままコピーして使える記載例から見ていきましょう。

振込先の記載例(普通預金・前株の会社)
【お振込先】 ○○銀行 △△支店 普通 1234567 カ)テンプレツクス
並べる順項目書き方の例
金融機関名○○銀行(信用金庫なら○○信用金庫)
支店名△△支店
預金種別普通/当座
口座番号1234567(7桁)
口座名義(カナ)カ)テンプレツクス
請求書の振込先に書く5項目(上から順に並べる)

並べる順番に厳密な決まりはありませんが、相手が振込画面に入力していく流れと同じ「銀行→支店→種別→番号→名義」の順にしておくと、確認しながら入力しやすくなります。なお銀行コード(4桁)・支店コード(3桁)の記載は必須ではありませんが、併記しておくと相手が金融機関を取り違える誤入金を防ぎやすくなります。

振込先の記載例(実際の請求書)
振込先の記載例(実際の請求書)

各項目の書き方と注意点

金融機関名と支店名は、略さず正式名称で書くのが鉄則です。「○○銀」ではなく「○○銀行」、「新宿」だけでなく「新宿支店」と書きます。ネット銀行も「○○銀行」が正式名称なので、サービス名の通称ではなく登録上の名称を確認してください。

預金種別は「普通」か「当座」のどちらかを書きます。多くの口座は普通預金ですが、事業用に当座預金を使っている場合は必ず「当座」と明記してください。種別が違うと相手が振込先を選べません。

口座番号は、ゆうちょ銀行以外の金融機関では原則7桁で記載します。通帳やキャッシュカードの番号が5桁・6桁の場合は、先頭に「0」を付けて7桁にそろえるのが基本です(例:12345 → 0012345)。桁が足りないまま書くと、相手が入力時に迷う原因になります。

通帳・カードの番号請求書に書く番号
1234567(7桁)1234567(そのまま)
123456(6桁)0123456(先頭に0)
12345(5桁)0012345(先頭に00)
口座番号は7桁にそろえる(ゆうちょ銀行以外)

桁数や番号は通帳の表記をそのまま写すのが確実です。記憶やメモ書きを頼りにすると、1桁の打ち間違いで相手が振り込めず、問い合わせや再発行の手間につながります。

口座名義(カナ)の書き方|株式会社は「カ)」

口座名義はカタカナで、通帳に印字されているとおりに書くのが基本です。名義が1文字でも違うと振込が弾かれることがあるため、ここがいちばん間違えやすく、いちばん大事な項目です。

法人の場合、「株式会社」などの法人格は略語で書くのが銀行の慣習です。代表的なものは次のとおりで、会社名の前後どちらに付くか(前株・後株)でカッコの向きが変わります

法人格略語前株の例後株の例
株式会社カ)○○商店○○商店(カ
有限会社ユ)○○商店○○商店(ユ
合同会社ド)○○商店○○商店(ド
法人格の略語と前株・後株の書き分け(社名の途中に入る場合は「(カ)」のように前後に付ける)

後株の「○○商店(カ」に閉じカッコがないのはタイポではなく、末尾に来る法人格の閉じカッコは付けない(省略する)のが銀行のルールだからです。「(カ」だけで正しい表記なので、そのまま書いて問題ありません。

口座名義(カナ)の記載例
前株:カ)テンプレツクス 後株:テンプレツクス(カ 個人事業主(屋号なし):ヤマモト タロウ 個人事業主(屋号あり):テンプレツクスストア ヤマモト タロウ

カナ表記には銀行共通のルールがあります。小さい「ャ・ュ・ョ・ッ」は大きい「ヤ・ユ・ヨ・ツ」で書く(「キヤノン」型)、長音「ー」はハイフン「-」、中黒「・」はピリオド「.」に置き換えるのが原則です(全国銀行協会 使用文字一覧)。とはいえ実務では、迷ったら作り込まず通帳に印字されたカナ名義をそのまま写すのがいちばん確実です。

個人事業主で屋号付きの口座を使っている場合は、屋号と氏名の並びも通帳どおりに。屋号と氏名の間のスペース(全角・半角)も通帳の印字に合わせて空けて書きます。「屋号+氏名」の口座と、氏名だけの口座では名義が別物として扱われるため、請求書には実際に入金を受ける口座の名義を書いてください。屋号や印鑑など個人事業主ならではの請求書の作り方は、別の記事でまとめています。

ゆうちょ銀行を振込先にするとき

ゆうちょ銀行の口座を他行から振り込んでもらうには、通帳の「記号・番号」ではなく、振込用の「店名・預金種目・口座番号」に変換して書く必要があります。記号番号のまま書くと、相手が他行の振込画面で入力できません。

変換した値はゆうちょ銀行の公式サイト(記号番号からの変換ページ)か、通帳の見開き・窓口・電話で確認できます。通常の貯金口座であれば預金種目は「普通」として扱われ、店名は三桁の漢数字(例:店番018なら店名「〇一八」)、口座番号は変換後の番号を書きます。値が分かったら、他行と同じ「店名→種目→番号」の形で記載します。

漢数字の店名には一桁ずつ読むカナの読み方(〇=ゼロ・一=イチ・八=ハチ…)があります。例えば店名「〇一八」は「ゼロイチハチ」です。相手は他行の振込画面で店名をカナ・漢数字・半角数字のいずれでも検索できるので、記載例にカナの読みを併記しておくと支店を探しやすくなります

ゆうちょ銀行の記載例(振込用に変換後)
【お振込先】 ゆうちょ銀行 店名 〇一八(ゼロイチハチ/店番 018) 普通 1234567 カ)テンプレツクス

正確な店名・口座番号は、必ずゆうちょ銀行の公式の変換ページで確認してください。記号番号から自分で当て推量で作ると誤りのもとです。なお、同じゆうちょ口座あての送金でも「ゆうちょ間(記号番号で送金)」と「他行から(振込用に変換)」で書く内容が変わるため、請求書には他行からでも振り込める振込用の表記を載せておくと親切です。

複数口座・振込手数料・照合の工夫

振込先を複数の口座から選んでもらう場合は、「いずれか1つの口座にお振込みください」と一言添えると、二重振込や迷いを防げます。複数記載するときも、各口座の名義は銀行に登録されているとおりに書いてください(口座ごとに表記が違うことがあります)。

入金後の消し込み(照合)をスムーズにしたいときは、「お振込名義は、請求書番号+貴社名でお願いいたします」と備考に書く方法があります。同じ取引先から複数の入金があっても、どの請求に対する支払いか特定しやすくなります。

複数口座・照合をお願いする一文
下記いずれかの口座にお振込みくださいますようお願いいたします。 お振込名義は「請求書番号+貴社名」でお願いいたします。

受け取る側が振込手数料の負担をお願いするなら、口座情報のすぐ下に一文を添えておくと相手の目に留まりやすく、角も立ちません。次の一文をそのまま使えます。

口座情報のすぐ下に添える一文
※お振込みの際の振込手数料は、恐れ入りますが貴社にてご負担いただけますようお願いいたします。

そもそも振込手数料は法律上は原則として支払う側の負担で、当事者間の取り決めがあればそちらが優先されます。「結局どちらが負担するのが正しいのか」「相手に手数料を引かれて入金額が足りないときどうするか」といった負担ルールの詳しい考え方は、請求書の振込手数料はどちらが負担?で詳しく整理しています。あわせて、いつまでに振り込んでもらうかという支払期日の決め方は次の記事が参考になります。

請求書の支払期日の決め方|発行側が設定する期日の目安と記載例
請求書

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請求書を発行する側に向けて、支払期日(支払い期日)の決め方を解説します。月末締め翌月末払いなどの一般的な目安、検収後の支払サイト、取適法(旧・下請法)の60日ルール、そのままコピーできる記載例まで、発注を受けて請求する立場の目線でまとめました。

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