定年退職届を手書き縦書きで書く方法|便箋・例文・レイアウトの完全ガイド

定年退職届を手書き縦書きで書く方法|便箋・例文・レイアウトの完全ガイド

定年退職届を手書きの縦書きで書く前に

本記事は、定年退職届を『手書き』かつ『縦書き』で作成する方に特化したガイドです。便箋とペンの選び方、縦書きならではの書く順序と紙面レイアウト、ボールペンで書き写すだけで完成する縦書き全文例を6パターン用意しました。横書き・パソコン作成での書き方や、定年退職届そのものが必要かどうかの判断、社内手続きの全体像は『定年退職に退職届は必要?必要・不要の判断と書き方の完全ガイド』で詳しく扱っています。

『そもそも定年退職届を出す必要があるのか』『再雇用との関係』『社内手続きの流れ』『横書きや印刷で作成する場合』は『定年退職に退職届は必要?必要・不要の判断と書き方の完全ガイド』にまとめています。本記事は提出が必要と判断し、手書きの縦書きで書きたい方向けに、現場の手元作業に振り切った内容です。

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定年退職に退職届は必要?必要・不要の判断と書き方の完全ガイド

本記事でわかること

  • 手書きの定年退職届に使う便箋・ペン・封筒の選び方
  • 縦書きの書く順序と紙面の配置(右上→左下のセオリー)
  • 縦書きのレイアウト調整(行間・余白・宛先の位置)
  • 標準・満65歳・再雇用希望・感謝・連絡先付きなど6パターンの縦書き全文例
  • 下書きから清書までの実務手順
  • 字形・押印・誤字対応など手書きならではのNG例

本記事で扱わない内容

便箋とペンの選び方

定年退職届は会社が長期保管する正式な労務書類です。便箋・封筒・ペンとも、一般の退職届と同じ基準で選べば失敗しません。

便箋(用紙)

  • 色:白無地。色付きや柄入りはNG
  • サイズ:B5(182×257mm)が手書き向き/A4(210×297mm)も可
  • 罫線:白無地または黒・グレーの薄い罫線。色付き罫線は避ける
  • 縦書き専用便箋なら縦罫線入り。行間が均等で見栄えが整う
  • 100均(ダイソー・キャンドゥ・セリア)の便箋でも品質的に十分

ペン

  • OK:黒の油性ボールペン(0.7mm前後がにじみにくい)
  • OK:黒のゲルインクボールペン
  • OK:黒の万年筆
  • NG:フリクションなど摩擦で消えるボールペン
  • NG:シャープペンシル・鉛筆
  • NG:青・赤・カラーのインク

封筒

  • 白無地(茶封筒は事務用なのでNG)
  • B5用紙→長形4号(90×205mm)
  • A4用紙→長形3号(120×235mm)
  • 三つ折りで便箋を入れて、表面中央上部に『定年退職届』と縦書き

用紙・封筒のサイズや組み合わせの詳細は『退職届の用紙・封筒サイズ』、封筒の選び方・書き方・入れ方は『退職届の封筒』に専門記事があります。封筒は退職届と共通のものを使うので、サイズ感に迷ったらそちらを参照してください。

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縦書きの書く順序と配置

縦書きで定年退職届を書くときは、便箋を縦に置き、右上から左下へ書き進めます。日付や数字は漢数字を使うのが基本です。書く順序は次のとおりです。

  1. 1行目(中央上):表題『定年退職届』
  2. 2行目(行末=下寄せ):『私儀』または『私事』
  3. 3行目以降:本文(『このたび、令和〇年〇月〇日をもちまして満60歳に達し、就業規則第〇条の定めにより…』)
  4. 本文の次の行(やや上):提出日(漢数字)
  5. 次の行:所属部署(行末=下寄せ)
  6. 次の行:氏名(行末=下寄せ)+ 押印
  7. 最後の行:会社の正式名称(行頭=上寄せ)
  8. 次の行:代表者の役職と氏名(一文字下げて『様』または『殿』)
定年退職届の縦書きの書く順序と配置
定年退職届の縦書きの書く順序と配置

縦書きの配置イメージ

右側に表題と本文、左側に宛先という配置になります。本文を書く位置は便箋の右側3分の1〜半分の範囲、宛先(会社名・代表者名)は便箋の最後(左端)に来るのがバランスとして整います。

下記のコピー用例文はすべて左揃えの横書きで掲載しています。実際に便箋に書くときは、各行を縦に書き、表題は中央、私儀と日付・所属・氏名は下寄せ、会社名は上寄せにしてください。

縦書きの例文集(コピーOK)

ボールペンで書き写すだけで完成する縦書きの例文を、用途別に複数パターンで用意しました。会社名・代表者名・日付・条番号は自分の情報に書き換えてください。

1. 標準パターン

縦書き定年退職届・標準
定年退職届 私儀 このたび、令和〇年〇月〇日をもちまして満60歳に達し、就業規則第〇条の定めにより、同日をもって定年退職いたします。 令和〇年〇月〇日 営業部 山田 太郎 印 株式会社△△△△ 代表取締役社長 鈴木 一郎 様

2. 65歳定年で退職

縦書き定年退職届・満65歳
定年退職届 私儀 このたび、令和〇年〇月〇日をもちまして満65歳に達し、就業規則第〇条の定めにより、同日をもって定年退職いたします。 令和〇年〇月〇日 営業部 山田 太郎 印 株式会社△△△△ 代表取締役社長 鈴木 一郎 様

3. 再雇用希望を添えるパターン

縦書き・再雇用希望付き
定年退職届 私儀 このたび、令和〇年〇月〇日をもちまして満60歳に達し、就業規則第〇条の定めにより、同日をもって定年退職いたします。なお、貴社の継続雇用制度に基づき、引き続き再雇用していただきますようお願い申し上げます。 令和〇年〇月〇日 営業部 山田 太郎 印 株式会社△△△△ 代表取締役社長 鈴木 一郎 様

4. 感謝を添える文面

縦書き・感謝の言葉付き
定年退職届 私儀 このたび、令和〇年〇月〇日をもちまして満60歳に達し、就業規則第〇条の定めにより、同日をもって定年退職いたします。在職中は格別のご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。 令和〇年〇月〇日 営業部 山田 太郎 印 株式会社△△△△ 代表取締役社長 鈴木 一郎 様

5. 退職後の連絡先を併記

縦書き・連絡先付き
定年退職届 私儀 このたび、令和〇年〇月〇日をもちまして満60歳に達し、就業規則第〇条の定めにより、同日をもって定年退職いたします。 退職後の連絡先 住所 〒〇〇〇-〇〇〇〇 〇〇県〇〇市〇〇町〇-〇-〇 電話 〇九〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇 令和〇年〇月〇日 営業部 山田 太郎 印 株式会社△△△△ 代表取締役社長 鈴木 一郎 様

6. 表題を『退職届』にする場合

表題は退職届のみ・本文に定年理由
退職届 私儀 このたび、令和〇年〇月〇日をもちまして満60歳に達し、就業規則第〇条の定めにより、同日をもって定年退職いたします。 令和〇年〇月〇日 営業部 山田 太郎 印 株式会社△△△△ 代表取締役社長 鈴木 一郎 様

表題を『退職届』にする場合でも、本文で『定年により』『就業規則第〇条の定めにより』と必ず明記してください。表題と本文のどちらかで『定年退職である』ことを示せば、自己都合退職との区別が明確になります。

縦書き手書きならではの紙面レイアウト調整

縦書きで手書きする場合、行の位置や余白の取り方で見栄えが大きく変わります。便箋に書き始める前に、紙面のどこに何を配置するか軽く目安をつけておくと、清書中に行が詰まる・宛先がはみ出すといった失敗を防げます。

縦書きの紙面ゾーニング

  • 便箋の天地:上下に20〜30mm程度の余白を確保(罫線入り便箋なら罫線の上下)
  • 便箋の右側:1行目(表題)は便箋の右端から30mm前後を空けてスタート
  • 便箋の左側:縦書きは右から左に書き進めるため、本文・差出人・宛先を書き終えた地点が左側の終端になる。下書きで全体の文字量を見積もっておき、宛先を書き終えたあと左端に少し余白が残るようにバランスをとる
  • 表題『定年退職届』:1行目の中央寄り上部。文字は本文より一回り大きく書く
  • 本文ブロック:右側3分の1〜半分の範囲で書ききる
  • 提出日・所属・氏名:本文の左隣りで下寄せ(行末を揃える)
  • 宛先(会社名・代表者名):紙面の左寄りに上寄せで配置

行間・字間の取り方

  • 行間:罫線入りなら罫線通り。白無地なら指2本分(約20mm)が目安
  • 字間:詰めすぎず、隣の行に文字がかぶらないように
  • 本文中の改行:『私儀』のあと1行空ける/本文と日付・氏名の間も1行空けると読みやすい
  • 氏名と押印:氏名のすぐ下(同じ行の延長線上)に少し間隔を空けて押印。氏名の右側に押すと隣の行(所属など)の字や行間に印影がかぶり見栄えが落ちる

下書き→清書の手順

  1. 別の紙(コピー用紙でOK)に同じサイズで下書きを書いて、文字数・配置感を確認
  2. 下書きで宛先がはみ出していないか・本文の改行位置が違和感ないかをチェック
  3. 本番便箋に薄く鉛筆で当たり線を引いてから清書(書き終えたら鉛筆を消す)
  4. 清書はゆっくり書く。書き終わったら必ずもう1セット予備の便箋を残しておく
  5. 押印は最後。インクを乾かしてから三つ折りする

縦書きが苦手・行が曲がる方は、縦罫線入り便箋を使うとずっと楽になります。100均(ダイソー・キャンドゥ)にも縦罫線入りB5便箋があり、退職届に十分使える品質です。

定年退職届の手書きでやってしまいがちなNG

  • 本文を『一身上の都合により』にする → 定年退職は『定年により』『就業規則第〇条の定めにより』
  • 縦書きで日付を算用数字で書く → 縦書きは漢数字(令和〇年〇月〇日)
  • シャチハタ(インク浸透印)で押印 → 認印を使う(朱肉を使うもの)
  • 修正液・修正テープで誤字を直す → 改ざん疑念のもと。書き直しが原則
  • フリクションで書く → 熱で消えるためNG
  • 代表者の漢字を当て字にする(齋→斎、髙→高 など) → 登記上の字をそのまま書き写す
  • 押印を氏名にかぶせる → 氏名の右または下に、文字にかからないよう押す
  • 便箋を半分や四つ折りにする → 三つ折りが基本
  • 茶封筒を使う → 白無地の長形3号または長形4号を使う
  • 退職日を満〇〇歳に達した日の翌日にする → 多くの就業規則では満〇〇歳に達した日(誕生日)または賃金計算期間の末日が退職日

定年退職日の定め方は会社によって複数のパターンがあります(誕生日当日/誕生日の月末/誕生日の属する賃金計算期間の末日/年度末など)。自分の会社のルールを就業規則で確認したうえで、退職日を間違えないようにしてください。

書き終えたあとの提出と封筒

手書きの定年退職届は、清書のあと三つ折りにして白無地の封筒に入れ、直属の上司または人事部に手渡しするのが原則です。便箋がB5なら長形4号封筒、A4なら長形3号封筒が標準です。封筒の選び方・三つ折りの仕方・宛名の書き方は『退職届の封筒』『退職届の用紙・封筒サイズ』『退職届の宛先』の専門記事をご参照ください。

  • 便箋を文字面が内側になるよう、下から1/3 → 上から1/3の順で三つ折り
  • 封筒の表面中央上部に『定年退職届』、裏面の左下に所属部署・氏名
  • 手渡しなら封筒は糊付け不要(フタを折るだけでOK)
  • 押印は乾かしてから封入。インク移り防止のため少なくとも10分は置く

提出時期や渡す相手、社内手続きの全体像(再雇用案内・社会保険・有給消化・引き継ぎ)は『定年退職に退職届は必要?』にまとめています。本記事は手書きの清書作業に特化しているため、提出後の流れはそちらをご確認ください。

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「字に自信がない」「書き損じが続いて時間がない」「字が震えてきれいに書けない」といった事情で手書きが難しい場合は、TEMPLEX のブラウザ版テンプレートで作成するのが現実的です。フォームに入力するだけで、縦書き・横書き両対応の定年退職届をPDF出力でき、A4のコピー用紙にそのまま印刷できます。署名と日付だけ手書き+認印で押せば、本人意思の証拠としても十分機能します。

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コラム著者・編集者

TEMPLEX編集チーム

TEMPLEX編集チームは、ビジネス文書の作成・管理に精通した実務経験者と技術ライターで構成されています。送付状・請求書・見積書をはじめとする各種ビジネス書類のフォーマットや書き方のノウハウを、わかりやすく丁寧にお届けします。「Office不要で誰でもすぐ使える」をコンセプトに、忙しいビジネスパーソンの書類作成をサポートします。

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