退職届はコピー用紙でも大丈夫?便箋との違いと選び方の完全ガイド

結論|退職届はコピー用紙でOK
退職届はコピー用紙で作成しても、マナー上まったく問題ありません。法律上も慣習上も、便箋でなければならないという決まりはなく、白無地のコピー用紙であれば多くの会社で問題なく受理されます。むしろパソコンで作成して印刷する場合は、コピー用紙が現代の主流です。手書きで便箋に書くことが好まれる場面もありますが、それは『便箋でないとダメ』ではなく、『手書きで書くなら便箋のほうが見栄えが整いやすい』という慣習にすぎません。
| 状況 | 推奨される用紙 | 理由 |
|---|---|---|
| パソコンで作成して印刷する | コピー用紙(A4・白無地) | プリンターのデフォルト用紙。誤字訂正がしやすい |
| 手書きでまっすぐ書きたい | 罫線入り便箋(B5) | コピー用紙だと字が曲がりやすい |
| 手書きで字に自信がある | コピー用紙でもOK(白無地) | コピー用紙でも罫線がなくても書ける人は問題ない |
| 就業規則で用紙が指定されている | 指定どおり | ルールが最優先 |
用紙のサイズ(A4・B5)と封筒のサイズ(長形3号・4号)の組み合わせは『退職届の用紙・封筒サイズ』に詳しくまとめています。本記事はその中で『コピー用紙でいいのか?』『便箋とどう違うか?』の論点に特化した詳細記事です。
退職届・退職願・辞表
退職届の用紙・封筒サイズ|A4・B5の選び方と長形3号・4号の組み合わせ早見表
なぜコピー用紙でOKなのか
退職届の用紙について、法律にもビジネスマナーにも『便箋でなければならない』という規定はありません。退職届は『書面で会社に退職の意思を伝える書類』であり、書面の物理的な素材より、内容と形式が要件を満たしているかが重要です。コピー用紙であっても、以下の条件を満たせば書類として何の問題もありません。
- 白無地(色付きや柄なし)
- 退職届として必要な項目(表題・本文・退職日・所属・氏名・押印・宛名)が揃っている
- ペン書き(黒の油性ボールペン・万年筆)か、印刷で文字がしっかり残る
- サイズが規格内(A4またはB5)
近年は『パソコン作成→コピー用紙印刷』が主流
退職届は手書きの便箋で書くのが伝統的なスタイルでしたが、近年はパソコンで作成して印刷するスタイルが現代のビジネスシーンの主流になっています。誤字を直しやすい、テンプレートを再利用できる、字に自信がない人でもきれいに仕上がる、といった理由から人事担当者にも好まれています。パソコン作成では用紙はコピー用紙(A4白無地)が標準です。
『パソコン作成は誠意がない』と捉える上司・会社もごく一部存在します。判断に迷うときは、コピー用紙にパソコンで本文を作成・印刷し、氏名・日付だけ手書きで加筆+認印で押印する『折衷案』が現代では最も無難です。
コピー用紙と便箋の違い
コピー用紙と便箋は紙としての品質はほぼ同じですが、退職届で使うときの違いはいくつかあります。それぞれの特徴を理解して、自分の作成方法に合うほうを選びましょう。
| 項目 | コピー用紙 | 便箋 |
|---|---|---|
| 標準サイズ | A4(210×297mm) | B5(182×257mm) |
| 罫線 | なし(白無地) | 白無地または薄い罫線入り |
| 厚み・透け感 | やや薄い(高級紙は厚い) | ビジネス用は中厚〜厚口で透けにくい |
| 手書きの書きやすさ | 罫線がないため字が曲がりやすい | 罫線があると行を揃えやすい |
| プリンター適性 | そのままセットして印刷できる | ミシン目があると印刷不可・1枚切り離して使う |
| 購入場所 | コンビニ・100均・スーパー・文具店 | 100均・文具店・大型書店 |
| 向いている使い方 | パソコン印刷 | 手書き |
コピー用紙のメリット
- プリンターでそのまま印刷できる(家庭用プリンターの標準サイズ)
- コンビニのマルチコピー機でも使える
- 1枚あたりが安価(100均で30〜100枚 100円程度)
- 他の事務書類と同じサイズで管理できる
- Word・Googleドキュメントの初期設定がA4で、レイアウトを調整しやすい
便箋のメリット
- 薄い罫線があり、手書きで行をまっすぐ揃えやすい
- 縦書き専用便箋なら字幅・行間が均等で見栄えが整う
- 中厚〜厚口の紙が多く、透け感や折り目に対する強度がある
- 『便箋に書く=丁寧』という慣習的な印象を与えやすい
- B5サイズが多く、三つ折りで内ポケットに収まりやすい
結論|どちらを選ぶか
パソコンで作成して印刷するならコピー用紙(A4)、手書きで書くなら便箋(B5)が原則です。手書きでもコピー用紙を使うのは可能ですが、罫線がないため字がまっすぐ書きづらく、字に自信がある人向けです。便箋にプリンターで印刷するのは、便箋にミシン目があると詰まりやすく、サイズもB5にする手間があるので、慣れていない人にはおすすめしません。
コピー用紙に手書きで書くときのコツ
字に自信があり、コピー用紙に手書きで書きたい場合の工夫を紹介します。罫線がないため字がまっすぐ書きにくいという最大の弱点に、いくつかの方法で対処できます。
- 下敷き代わりに罫線シートを敷く:コピー用紙の下に薄い罫線シートを敷くと、罫線が透けて見えてまっすぐ書ける
- 鉛筆で薄く線を引いてから書き、書き終えてから消す:消す前提なら鉛筆で罫線を引く(書いた本文は消えないインクで)
- プリンターで罫線だけ印刷した用紙を使う:Wordで罫線のテンプレートを作って印刷すると、罫線入りコピー用紙が作れる
- 縦書き用ガイドを下に敷く:縦書きの場合は『縦罫線シート』をコピー用紙の下に敷くと縦のラインが揃いやすい
- 事前に下書きする:別の紙で下書きしてから清書すると、文字数と配置感が掴める
字に自信がない、罫線シートを使うのが面倒、という場合は、無理にコピー用紙にこだわらず罫線入り便箋を使うほうが結果的にきれいに仕上がります。便箋もコピー用紙も100均で100円程度で買えるので、見栄えを優先するなら便箋がおすすめです。
退職届で避けるべき紙の種類
コピー用紙はOKでも、紙であれば何でもいいわけではありません。次の用紙は退職届に不向きなので避けてください。
- 再生紙(古紙100%・グレーがかった色):白無地が原則。再生紙は色がやや暗く、文字が透ける場合もあるため不向き
- 色付き用紙(クリーム・薄いブルーなど):白無地が原則。色付きはビジネス文書には不適切
- わら半紙:色がついている上に質感が粗く、ビジネス文書として不適切
- 光沢紙・写真用紙:書類用ではなく、ペンで書くと滲む。印刷向けでも不適切
- ルーズリーフ:穴あきの用紙はビジネス文書としてカジュアルすぎる
- ノートを破った紙:ミシン目・端のギザギザは書類として失礼
- メモ帳・付箋:サイズが規格外で、書類として成立しない
- コピー用紙の裏面(裏紙):使用済み用紙の裏は再利用扱いで失礼
- 厚紙・ケント紙:硬く三つ折りしづらい。封筒にも入りにくい
- 極薄のコピー用紙(薄口):透けやすく文字が裏写りする
コピー用紙で気をつけたいスペック
- 色:白(自然色・ナチュラル色など黄ばみのあるものは避ける)
- 厚み:64〜70g/㎡(一般的なコピー用紙の標準)。70g/㎡前後だと透けにくく安心
- サイズ:A4(210×297mm)。プリンターも100均も標準サイズ
- 再生紙か高白色か:高白色(白さ80以上)が見栄え良し
100均で『コピー用紙』として売られているA4の白無地は、ほとんどが退職届に使えるスペックです。『高白色』『普通紙』と表示されているものを選べば失敗しません。『再生紙』表示のものは、見栄えを気にするなら避けたほうが無難です。
コンビニ・100円ショップ・文具店での買い方
退職届のためにコピー用紙を買うときは、必要最小限の枚数で揃えるのが現実的です。退職届だけのために500枚パックを買うのはオーバースペックです。少量パックや100均の小分け商品を選ぶと、書き損じても予備があり、安く済みます。
コンビニで揃える
- コピー用紙:A4の少量パック(30〜50枚)が定番。1パック200〜400円
- 封筒:白無地の長形3号は手に入りやすい。長形4号は店舗により在庫が限られる
- 認印:文具コーナーに『山田』『鈴木』など定番姓の認印が常備されていることが多い
- 黒のボールペン:油性0.7mmが書きやすい
- マルチコピー機でPDF印刷も可能(USBメモリ・スマホアプリ対応)
100円ショップ(ダイソー・キャンドゥ・セリア)で揃える
- コピー用紙:A4 50〜100枚が100円。種類が多く高白色を選べる
- 白無地便箋:B5の白無地・薄い罫線入りが100円で買える
- 封筒:白無地の長形3号・長形4号が両方揃う。『ビジネス用封筒』コーナーをチェック
- 便箋・封筒セット:『退職願用』『お悔やみ用』として売られているセットは便利
- 認印:100均の認印は限られた姓のみだが、急ぎなら使える
文具店・大型書店で揃える
- コピー用紙:種類が豊富。中厚口(70〜80g/㎡)が選べる
- 便箋:白無地・縦罫線・横罫線・縦書き専用など種類豊富
- 封筒:二重封筒(中身が透けにくい)も置いてある店舗が多い
- 退職届専用便箋:『退職願』『退職届』専用として印刷されたものもある
- 印鑑:認印・実印・三文判すべて揃う
100均で買うコピー用紙は『コピー用紙』『普通紙』『プリンター用紙』『高白色』のいずれかの表示があるものを選びます。『再生紙』『古紙パルプ配合』とあるものは色がやや暗いため、見栄えを気にするなら避けます。封筒は『退職届用』『便箋用』として売られているセット商品が便利です。
コピー用紙にパソコンで印刷する場合
Word・Googleドキュメントで本文を作成し、家庭用プリンターまたはコンビニのマルチコピー機で印刷する方法です。手書きより短時間で完成し、誤字を直しやすいのが利点です。
印刷時の設定
- 用紙サイズ:A4(210×297mm)
- 用紙の向き:縦書きなら横向き(横置き)/横書きなら縦向き(縦置き)
- 余白:上下左右とも20〜30mm程度
- フォント:明朝体・MS明朝・游明朝・ヒラギノ明朝など。サイズは10.5〜12pt
- 行間:1.5倍程度(読みやすさのため)
- 文字色:黒
印刷後にやること
- 氏名の右または下に認印を押す(朱肉を使う認印・シャチハタ不可)
- 可能なら氏名と日付を手書きで書き直すか、自署を加える(本人の意思表示としての証拠を強化)
- 三つ折りにして長形3号封筒に入れる
- 封筒の表に『退職届』、裏に所属と氏名を記入
コンビニでPDF印刷する場合
- セブンイレブン:『netprint』アプリでPDFを送り、店舗のマルチコピー機で印刷
- ローソン・ファミリーマート:『ネットワークプリント』アプリでPDFを送り印刷
- 費用:A4モノクロ20〜30円/枚
- 用紙:店舗のマルチコピー機にセットされているコピー用紙を使用(自分でB5などを持ち込んで印刷はできない)
コンビニのマルチコピー機はA4が標準ですが、店舗によってはB5・A3も対応しています。退職届はA4で印刷するのが無難です。プリンターのスペックや家庭の用紙ストックの問題でA4印刷に困った場合は、コンビニ印刷で済ませるのが手軽です。
コピー用紙にA4で即印刷|TEMPLEXの退職届テンプレート
TEMPLEX の退職届テンプレートは、A4のコピー用紙にそのまま印刷できるレイアウトに最適化されています。フォームに入力するだけで、退職届・退職願・辞表・定年退職届のいずれにも切り替えできるPDFが生成されます。家庭用プリンターでも、コンビニのマルチコピー機でも、A4のコピー用紙でそのまま印刷可能です。
- 出力サイズはA4固定(家庭・オフィス・コンビニのプリンターでそのまま印刷)
- PDF保存に対応。コンビニのマルチコピー機でA4印刷も可能
- 退職願・退職届・辞表をワンクリックで切り替え
- 縦書き・横書きの両方に対応
- 差出人情報はブラウザに自動保存(次回以降は再入力不要)
- ログイン不要・完全無料
よくある質問
Q1. 退職届はコピー用紙で本当にOK?
OKです。法律上もマナー上も、退職届は便箋でなければならないという決まりはありません。白無地のコピー用紙であれば、ほとんどの会社で問題なく受理されます。むしろパソコンで作成して印刷する場合は、コピー用紙が現代の標準です。
Q2. コピー用紙の手書きと便箋の手書き、どっちがいい?
字に自信があるならコピー用紙でも問題ありません。罫線がないと字が曲がりやすい・行間が揃いにくいので、字に自信がない場合は罫線入りの便箋(B5)を選ぶほうが見栄えが整います。100均で罫線入り便箋が100円で買えるので、見栄え重視なら便箋がおすすめです。
Q3. ノートを破った紙やルーズリーフで書いてもいい?
おすすめしません。ルーズリーフは穴あきで書類としてカジュアルすぎる印象、ノートはミシン目や端のギザギザがあり書類として失礼にあたります。退職届は会社が長期保管する正式な書類なので、白無地のコピー用紙か便箋を使ってください。
Q4. コピー用紙の裏面(裏紙)に書いてもいい?
おすすめしません。使用済み用紙の裏面に書くのは、書類として失礼な印象を与えます。コピー用紙は新品の白無地を使ってください。100均で100円程度で買えるので、節約のために裏紙を使うメリットはほぼありません。
Q5. 再生紙のコピー用紙はOK?
受理はされますが、見栄えとしては避けたほうが無難です。再生紙は色がやや暗く(グレーや薄黄色がかった白)、ビジネス書類としてはやや見栄えが落ちます。100円ショップでも『高白色』『普通紙』表示のコピー用紙が同じ値段で買えるので、できればそちらを選びましょう。
Q6. コピー用紙のサイズはA4とB5どっちがいい?
プリンターで印刷するならA4が標準です。家庭用プリンターのデフォルト設定がA4で、コンビニのマルチコピー機もA4が標準。手書きならB5のほうが三つ折りで封筒に収まりやすく、内ポケットにも入ります。手書きでコピー用紙を使うなら、B5でも構いませんが、A4が手に入りやすく汎用性が高いです。
コラム著者・編集者
TEMPLEX編集チーム
TEMPLEX編集チームは、ビジネス文書の作成・管理に精通した実務経験者と技術ライターで構成されています。送付状・請求書・見積書をはじめとする各種ビジネス書類のフォーマットや書き方のノウハウを、わかりやすく丁寧にお届けします。「Office不要で誰でもすぐ使える」をコンセプトに、忙しいビジネスパーソンの書類作成をサポートします。








