督促状の色・封筒の色の意味と順番|黄色・赤・虹色は危険?

督促状の色・封筒の色の意味と順番|黄色・赤・虹色は危険?

結論|督促状の色は法律で決まっていない

届いた督促状の封筒が黄色や赤で「どれくらいヤバいのか」と不安になっている方へ、先に結論をお伝えします。督促状や封筒の色は法律で決まっているものではなく、発行元(自治体・年金・公共料金などの送り主)が独自に決めている運用にすぎません。同じ「赤い封筒」でも、発行元が違えば意味する段階はまったく別になり得ます。

とはいえ、多くの発行元で「青(白)→黄色→赤・ピンク」と色が濃くなるほど段階が進むという信号機のような傾向は共通しています。色は「だいたいの目安」にはなりますが、本当の深刻度は色ではなく、封筒の中の文面(何が予告されているか)で判断します

おおよその段階(あくまで目安)
白・青・水色通常の納付書・1回目の案内など。まだ初期段階
黄色支払いを促す督促状・催告書。注意段階
赤・ピンク最終催告・差押予告など。最も強い警告段階
虹色・レインボー発行元によって意味が異なる(後述・必ずしも最終段階ではない)

この色の段階はあくまで「よくあるパターン」です。発行元ごとに色も順番も違うため、色だけで「まだ大丈夫」「もうダメだ」と決めつけず、必ず中身を読んでください。なお、派手な色の封筒やハガキで不安を煽るのは架空請求詐欺の常套手段でもあります。身に覚えのない請求元から届いた場合は、記載の電話番号にすぐかけず、消費生活センター(消費者ホットライン188)などに相談してください。

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よくある段階色の例|青→黄→赤(※共通ルールではありません)

発行元が色を使い分けている場合、多くは信号機と同じ発想です。青(または白)は「まだ落ち着いて対応すればよい段階」、黄色は「注意してほしい段階」、赤・ピンクは「危険な段階」を表す、というイメージで使われています。

  1. 白・青・水色:最初に届く納付書や1回目のお知らせ。まだ初期段階のことが多い
  2. 黄色:1回目で支払いがなかった後に届く督促状・催告書。注意してほしいという段階
  3. 赤・ピンク:それでも支払いがないときに届く最終催告・差押予告など。最も強い段階

注意したいのは、この「青→黄色→赤」の順番すら全国共通のルールではないことです。最初から茶封筒や白封筒しか使わない発行元も多く、その場合は色で段階を読み取ることはできません。色が付いているのは、あくまで色分けを採用している一部の発行元に限られます。

「虹色=最終段階」は本当か

ネット上では「虹色・レインボーの督促状が来たら最終段階で最も危険」という説が広まっています。複数の色を使った封筒を「もう後がないサイン」と紹介する記事もありますが、実際には虹色=最終段階とは限りません

有名な例が東京都文京区のカラフルな封筒です。文京区は国民健康保険料の督促状・催告書に波模様のカラフルなデザインを採用していますが、これは「白い封筒だと他の郵便にまぎれて見落とされ、放置による延滞金などの不利益が生じてしまう」ため、開けてもらえるよう目立たせる工夫として導入されたものです。担当者も「関心を持って開けてみようと思ってもらえるデザインを意図した」と説明しており、威圧して脅すための色ではありません(出典:J-CASTニュース)。

つまり、カラフル・虹色の封筒は「最終段階だから派手にしている」とは限らず、段階に関係なく見落とし防止のために目立たせている場合があるということです。一方で、複数色の派手な封筒を最終段階の警告として使う発行元もあり得るため、結局のところ虹色かどうかではなく中身の文面で判断するしかありません

「虹色=差押え直前」と一律に決めつけるのは誤りです。色のインパクトに動揺せず、まず封を開けて中の書類の名前(督促状・催告書・差押予告書など)と期限を確認してください

発行元別の色の傾向

色の使い方は発行元によって異なります。出典が確認できる範囲で、代表的な傾向を紹介します。ただし、いずれも「よくあるパターン」であって公式に定められた色のルールではない点に注意してください

国民年金(特別催告状)

国民年金保険料を滞納すると届く「特別催告状」は、一般に1回目が青、2回目が黄色、3回目が赤(ピンク)と段階的に色が変わる運用が紹介されています。ただし、この色分けは日本年金機構が公式に意味を定めたものではなく、あくまで一般的な運用とされています。赤い封筒は滞納が深刻な段階を示すとされますが、最終的に重要なのは色ではなく封入された文面の内容です(参考:三井住友銀行 Money VIVA)。

税金(住民税・固定資産税など)

自治体や税務署からの税金関係では、赤い封筒が「差押予告書」「最終催告書」として使われることが多いとされます。ただし封筒の色は自治体ごとに異なり、全国で統一されているわけではありません。前述の文京区のように、督促状の段階からあえてカラフルな封筒を使う自治体もあります。

税金で特に知っておきたいのは、税金の滞納は裁判所の判決がなくても差押えができるという点です。国税徴収法では、督促状を発した日から起算して10日を経過した日までに完納されないときは財産を差し押さえなければならないと定められており(国税徴収法第47条第1項・国税庁)、この仕組みは住民税などの地方税にも準用されます。色がどうであれ、税金の督促状・差押予告は放置が特に危険です。

公共料金・民間の請求

電気・ガス・水道などの公共料金や、その他の民間の請求は、発行元ごとに封筒の色も段階の呼び方もバラバラです。色の意味について公式に裏付けの取れる共通ルールはないため、本記事でも「○○の請求はこの色」と一律には断定しません。色ではなく、書類のタイトルと書かれている予告内容で判断してください。

黄色が来た=差押え間近?色での見分け方

「黄色い封筒が来た=もう差押えされる」と心配する方は多いですが、色だけで差押えの近さは正確には測れません。色は発行元の運用で前後しますし、色を使い分けていない発行元もあるからです。深刻度を知りたいなら、色ではなく次の点を中身で確認してください。

  • 書類のタイトル(督促状/催告書/最終催告書/差押予告書 のどれか)
  • 支払い・連絡の期限がいつまでと書かれているか
  • 「期限までに支払いがない場合は法的措置をとる」「財産を差し押さえる」といった予告の有無
  • 発行元(自治体・税務署・年金・裁判所・民間会社のどれか)

たとえば「差押予告書」と書かれていれば、封筒が何色であっても差押えが近い段階です。逆に、赤い封筒でも中身が初回の案内なら慌てる必要はありません。判断材料は色ではなく文面、と覚えておけば色に振り回されずに済みます。

開封して差押予告など深刻な内容だった場合でも、放置だけは厳禁です。一括で払えなくても、まず書面に記載された担当窓口へ速やかに連絡し、分割払いや支払いの猶予を相談してください。連絡して事情を伝えれば、すぐに差押えとなるケースばかりではありません。

なお、督促状や催告書を放置すると、最終的に何が起きるのか(差押えまでの流れや、いきなり差し押さえられるのかどうか)は、色の話とは別に押さえておきたいところです。届いた督促状を無視したらどうなるかは、次の記事で詳しく解説しています。

督促状・催告書を無視したらどうなる?やばいのは本当か、差し押さえまでの流れと取るべき行動
督促状・催促状・催告書

督促状・催告書を無視したらどうなる?やばいのは本当か、差し押さえまでの流れと取るべき行動

督促状や催告書が届き「無視していいか」迷う方へ。放置で進む流れ(督促→催告→法的措置→差し押さえ)、いきなり差し押さえはない理由(債務名義が必要)、遅延損害金の累積、信用情報への影響、催告書を無視する時効・契約解除のリスクと、いま取るべき行動を解説します。

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自分が督促状を出す側なら|色より段階と文面

未払いを督促する側で「封筒や書類を色分けすべきか」と迷っている方もいるかもしれません。結論から言えば、色分けは必須ではなく、優先すべきは段階に応じた文面の使い分けです。色を変えても、書面に何を書くかが整っていなければ効果は薄くなります。

前述の文京区のように、色は「見落とされないよう目立たせる」目的なら有効ですが、相手に「どの段階で・何が起きるか」を伝えるのは文面の役割です。初回はやわらかい催促、再督促では期限を明示、最終段階では法的措置を予告する、といったように段階ごとに文面のトーンを変えるほうが、色を変えるより重要です。督促状の具体的な書き方や段階別の例文は、次の記事にまとめています。

督促状とは?書き方と例文|初回・再督促・最終予告の文面をそのまま使える
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督促状とは?書き方と例文|初回・再督促・最終予告の文面をそのまま使える

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よくある質問

督促状の封筒の色に法的な決まりはありますか?

ありません。封筒や督促状の色を定めた法律はなく、色は発行元ごとの運用です。色の段階(青→黄色→赤など)も「よくあるパターン」であって、全国共通のルールではありません。

赤い封筒が届いたら必ず差し押さえですか?

色だけでは決まりません。赤・ピンクは最終催告や差押予告として使われることが多い色ですが、最終的に差押えが近いかどうかは、中身が「差押予告書」かどうか、期限がいつか、といった文面で判断します。とはいえ赤い封筒は強い警告段階のことが多いので、放置せず早めに対応してください。

虹色・レインボーの督促状は一番ヤバいサインですか?

一概には言えません。見落とし防止のために段階を問わず目立たせている発行元もあれば、最終段階の警告に派手な封筒を使う発行元もあります。色のインパクトで判断せず、中の書類名と予告内容を確認してください。

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コラム著者・編集者

TEMPLEX編集チーム

TEMPLEX編集チームは、ビジネス文書の作成・管理に精通した実務経験者と技術ライターで構成されています。送付状・請求書・見積書をはじめとする各種ビジネス書類のフォーマットや書き方のノウハウを、わかりやすく丁寧にお届けします。「Office不要で誰でもすぐ使える」をコンセプトに、忙しいビジネスパーソンの書類作成をサポートします。

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