手書きのお詫び状の書き方|便箋・ペン・例文とマナー

お詫び状は手書きと印刷、どちらにすべきか
結論から言うと、重大な謝罪・長年の取引先・個人のお客様宛のお詫び状は手書きが効果的です。手で書いた文字は、定型文を印刷したものよりも「きちんと向き合っている」という誠意が伝わりやすく、こちらの本気度を示せます。
一方で、請求金額の誤りや納品ミスなど事務的な内容を会社対会社でやりとりする場合は、印刷(パソコン作成)のほうが向いています。金額や日付など正確に伝えるべき情報は、活字のほうが読みやすく行き違いも防げるためです。手書きが常に正解というわけではなく、相手と事案の重さで選び分けます。
- 手書きが向く場面:個人のお客様への謝罪、長年取引のある相手、信頼を損ねた重い案件、トップが自ら詫びる場面。
- 印刷が向く場面:会社対会社の事務的なミス、金額・数量・日付など正確に伝える内容、社内回覧や記録に残す文書。
本文を印刷で作る場合でも、末尾に一言だけ手書きで詫びを添えると誠意が伝わりやすくなります。全文を手書きする時間がないときの折衷案として覚えておくと便利です。
横書きで印刷して作る場合の配置や書式(日付・宛名・差出人の位置、頭語・結語の入れ方など)は、次の記事でまとめています。

お詫び状の書き方と例文|ビジネスで使えるテンプレート
ビジネスのお詫び状(詫び状)の書き方を、お詫び→原因→対応→再発防止の4段構成と頭語結語・配置のルールから解説。商品不良・誤発送・納期遅延・請求ミス・接客・システム障害・社員の不祥事の7シーンの例文と、メール・電話との使い分けもまとめました。
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便箋は白無地・縦書きが基本
お詫び状に使う便箋は、白無地(または薄い罫線のみ)の上質な紙を縦書きで使うのが基本です。キャラクターや色柄・イラスト入りの便箋は、謝罪の場面にはふさわしくありません。罫線が濃いものやカジュアルな色紙も避けます。
向きは縦書きが最もあらたまった印象になります。ビジネスでは横書きの便箋も使われますが、相手が年配の方・役員クラスであったり、案件が重いほど縦書きが無難です。便箋のサイズはB5・A4どちらでも構いませんが、封筒に合わせて選びます。
封筒は、便箋に合わせて白無地で中身が透けない厚手の和封筒(縦書き)を選びます。二重封筒と一重封筒のどちらが丁寧かは見解が分かれるため、中身さえ透けなければどちらでも失礼にはなりません(迷えば白無地の一重で十分です)。サイズや表書き、〆の書き方は次の記事にまとめています。
より丁寧にしたい場合は、和紙や奉書紙といった上質な紙を選ぶ手もあります。封筒の選び方や、便箋の折り方・入れ方は次の記事で詳しく解説しています。

お詫び状の封筒の書き方|表書き・〆・便箋の折り方と入れ方・手渡し
お詫び状を封筒で送る・手渡すときのマナーをまとめました。白無地で中身が透けない封筒の選び方とサイズ、宛名と裏面の差出人の書き方、表に「お詫び」と書くかの判断、封の〆・封・緘の使い分け、便箋の三つ折りと入れる向き、手渡しのときの封の要否と袱紗・添える一言まで解説します。
記事を読む筆記具は黒か濃紺、消せるペンは使わない
筆記具は黒または濃紺(ブルーブラック)のインクを選びます。最も丁寧なのは万年筆や筆ペンですが、にじまない黒の油性ボールペンでも実務上は問題ありません。事務的すぎる印象を避けたいときほど、万年筆や筆ペンが向きます。
避けたいのは、フリクションなど摩擦で消えるペンです。あとから文面が消える可能性のある筆記具は、改まった書状には不適切です。また青・水色・グレーなどの色インクや、ボールペンの青もフォーマルな手紙には向きません。色で迷ったら黒を選べば失敗しません。
- 最も丁寧:黒または濃紺の万年筆、筆ペン。
- 実務上OK:にじまない黒の油性ボールペン(先が細いもの)。
- 使わない:フリクションなど消えるペン、青・水色・グレーのインク、ボールペンの青、鉛筆。
下書きして清書する|誤字は書き直す
手書きのお詫び状で最も大事なのは、誤字を修正液や二重線で直さず、便箋を取り替えて書き直すことです。謝罪の手紙に修正跡が残っていると、「雑に書いた」という印象を与え、せっかくの誠意が台無しになります。書き損じても惜しまず新しい便箋に書き直しましょう。
失敗を減らすコツは、いきなり清書せず、まず別紙に下書きして文面を確定させることです。文面が固まってから本番の便箋に清書すれば、書き間違いも行のはみ出しも大幅に減らせます。下書きは薄い鉛筆で行い、清書後にしっかり消します。
もう一点、お詫び状では「追伸(二伸)」を使わず、伝えたいことはすべて本文に収めます。追伸は書き足し・後回しの印象を与え、謝罪の場面では「同じことを繰り返す」連想を避ける意味でも好まれません。書き忘れに気づいたら、追伸で足さずに便箋ごと書き直すのが基本です。
- 先に文面を別紙で確定させてから本番の便箋に書く
- 誤字は修正液・修正テープ・二重線を使わず、便箋ごと書き直す
- 縦書きでは日付や数量などの数字は漢数字(一、二、十…)で書く
- 字は丁寧に、行頭・行末をそろえ、文字の大きさを均一に
- 急いで書かない。乱れた字は誠意が伝わりにくい
- 追伸(二伸)は使わず、必要な内容は本文に収める
- 署名・宛名・日付の固有名詞や漢字を最後にもう一度確認する
縦書き特有のレイアウト(頭語・結語・日付・差出人・宛名をどの位置に置くか、漢数字の使い方など)は、次の記事で詳しくまとめています。

お詫び状を縦書きで書く方法|レイアウト・漢数字・例文
お詫び状を縦書きで書くときの配置を図解的に解説。頭語は右上、日付・差出人・宛名は本文のあとに置く後付けの位置、差出人は行末・宛名は行頭という決まり、日付や件数を漢数字で書くルール、横書きとの使い分け、そのまま使える縦書き文例をまとめました。
記事を読む手書きのお詫び状の文例
そのまま清書に使える文例です。手書きでは重い謝罪に「謹啓/謹白」、通常は「拝啓/敬具」を使います。縦書きで書く場合は、以下の横書きの文面を縦に書き写してください(日付は和暦+漢数字にします)。頭語・結語の正しい組み合わせは次の記事で確認できます。

頭語と結語の使い分け|拝啓・謹啓・前略の違いと組み合わせ完全ガイド
拝啓・謹啓・前略・急啓・拝復など、すべての頭語と対応する結語をシーン別に解説。日本郵便の公式分類に基づく対応表、敬意レベル別の選び方、誤用しやすいNGパターンまでまとめています。
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本文の構成(頭語・お詫びの言葉・原因・再発防止・結びの順序)や、シーン別のより詳しい文例は、書き方の記事でまとめています。

お詫び状の書き方と例文|ビジネスで使えるテンプレート
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記事を読む頭語・結語を間違えない
手書きで気をつけたいのが、頭語と結語の組み合わせです。「拝啓」には「敬具」、より改まった「謹啓」には「謹白(謹言)」を対で使います。組み合わせがちぐはぐだと、せっかく丁寧に書いても基本マナーを知らない印象になってしまいます。
頭語・結語の意味と使い分け、縦書きでの書き方は次の記事で詳しく解説しています。

「拝啓」完全ガイド|意味・敬具とのセット・使い方と例文
「拝啓」の読み方・意味・敬具との対応関係・使う場面と使わない場面を解説。ビジネス・お礼状・案内状でそのまま使える「拝啓〜敬具」の例文と、よくある誤用までまとめています。
記事を読むお詫び状をTEMPLEXで作成
全文を手書きする時間がないときや、まず文面を固めてから清書したいときは、TEMPLEXのお詫び状テンプレートが便利です。フォームに入力するだけで登録不要・無料でPDFをダウンロードでき、作った文面をそのまま下書きとして写せば、手書きの書き損じも減らせます。
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コラム著者・編集者
TEMPLEX編集チーム
TEMPLEX編集チームは、ビジネス文書の作成・管理に精通した実務経験者と技術ライターで構成されています。送付状・請求書・見積書をはじめとする各種ビジネス書類のフォーマットや書き方のノウハウを、わかりやすく丁寧にお届けします。「Office不要で誰でもすぐ使える」をコンセプトに、忙しいビジネスパーソンの書類作成をサポートします。







