謝罪・お詫びの電話のかけ方|流れとそのまま使えるトーク例

謝罪は電話とメール・書面のどちらを使うか
お詫びの手段で迷ったら、深刻なミス・急ぎの案件・相手の怒りが強いときは電話が最優先です。文字だけのメールは「誠意がない」「人ごとに見える」と受け取られやすく、まず声で謝るほうが伝わります。電話で謝罪してから、経緯と対応をメールや書面で残すのが基本の流れです。
一方で、金額や数値の訂正が絡む・関係者が多く正確な情報共有がいる・営業時間外に発覚したといった場合は、先にメールで第一報を入れてから電話するほうが正確に伝わります。記録を残したいケースもメールが向きます。
電話とメールは「どちらか」ではなく組み合わせて使うのが実務です。重い案件ほど「電話で謝る → メールや書面で経緯と対応を残す」の二段構えにすると、誠意と記録の両方を押さえられます。
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電話をかける前の準備
謝罪の電話は、かけながら考えると言い訳がましくなりがちです。事実・経緯・原因・対応案・代替案を手元にメモしてからかけると、落ち着いて話せます。特に「最初に言うお詫びの言葉」と「示せる対応(いつまでに何をするか)」は、かける前に決めておきましょう。
- 何が起きたか(事実)と、いつ・どの案件かを一言で言えるようにする
- 原因をひと言で説明できるよう整理する(長い経緯は不要)
- 今後の対応と期限(いつまでに何をするか)を具体的に決める
- 代替案・リカバリー策を用意する(先方の損害をどう埋めるか)
- 自分一人で判断・約束してよい範囲を、事前に上司と確認しておく
その場で答えられないことを聞かれたら、無理に約束せず「確認して折り返します」と伝えるのが正解です。早く収めたい一心で曖昧な約束をすると、守れなかったときに二次クレームになります。
謝罪の電話の基本の流れ
謝罪の電話は、名乗り → 用件とお詫び → 経緯・原因を簡潔に → 今後の対応・代替案 → 改めてのお詫びと締めの順で組み立てます。最初に名乗ったら前置きを長くせず、すぐにお詫びの言葉へ入るのがポイントです。
- 名乗り — 「○○株式会社の△△でございます」と社名・氏名をはっきり告げる
- 用件とお詫び — 何についての連絡かを示し、まず率直に謝罪する
- 経緯・原因 — 何が起きたのかを簡潔に説明する(言い訳にしない)
- 今後の対応・代替案 — いつまでに何をするかを具体的に伝える
- 改めてのお詫びと締め — もう一度お詫びし、相手の都合を確認して終える
電話に出た相手が担当者本人とは限りません。第一声のあとに「ただいまお時間よろしいでしょうか」と相手の都合を確認してから本題に入ると丁寧です。込み入った話になりそうなときほど、この一言が効きます。
シーン別の電話トーク例
そのまま読み上げられる会話例を場面別にまとめました。「相手:」「自分:」のやり取りを目安に、固有名詞・日付・金額を自分の案件に置き換えて使ってください。
取引先への謝罪
お客様への謝罪
納期の遅れのお詫び
請求・金額の誤りのお詫び
クレームへの一次対応
クレームの一次対応では、原因がまだわからない段階で「不快な思いをさせたこと」へのお詫びと、事実確認の約束を先に伝えるのがコツです。落ち度の有無の判断は確認後に回し、その場で全面的に非を認めすぎないようにします。
実際の謝罪電話では、上の例より厳しいお叱りを受ける場面も少なくありません。相手が強い口調のときは、話を遮らず最後まで聞き、反論せずに受け止めるのが鉄則です。間に「おっしゃる通りでございます」「ごもっともでございます」「弁解の余地もございません」「ご指摘を真摯に受け止めます」といった言葉を挟むと、誠意が伝わり相手も落ち着いてきます。「ですが」「でも」と返すと反論に聞こえるため避けましょう。
謝罪に伺うアポを取る電話
相手が不在・留守番電話のとき
担当者が不在だったときは、30分ほど時間をおいてかけ直すか、戻る時間を確認して改めてかけるのが基本です。何度かけてもつながらないときは、留守番電話に簡潔な伝言を残し、メールでもフォローしておくと確実です。
留守電には用件を一言と折り返し先だけを残し、謝罪の詳しい内容まで吹き込まないのが無難です。込み入った謝罪を録音で済ませると、かえって軽い印象になります。詳細は本人と直接話すか、書面・メールに回しましょう。
相手から不在着信や折り返しの依頼が入っていたときは、気づいたらできるだけ早くかけ直すのが鉄則です。折り返しが遅れること自体が新たな不信につながります。すぐに電話できない事情があるなら、まずメールで「のちほどお電話いたします」と一報を入れておきましょう。
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電話をかける時間帯のマナー
謝罪の電話は早いほどよい一方で、始業直後・昼休み・終業間際の3つの時間帯は避けるのがビジネスの基本マナーです。相手が忙しい・席を外しているタイミングにかけると、用件が伝わらず印象も下がります。
- 始業直後(始業から30分ほど)— 朝礼や打ち合わせで忙しい
- 昼休み(おおむね正午〜午後2時ごろ)— 席を外していることが多い
- 終業間際(終業30分前ごろから)— 帰り支度に入っている
目安として、始業30分後〜昼休み前、昼休み後〜終業30分前の落ち着いた時間帯がかけやすい時間です。ただし謝罪は迅速さが優先されるため、深刻なトラブルなら時間帯にこだわりすぎず、できるだけ早く一報を入れる判断も大切です。
前日の夜などに、すでに緊急のお詫びメールで第一報を入れている場合は事情が変わります。相手は始業直後からその対応に追われるため、始業30分後の原則にこだわらず、相手の始業時間に合わせて早めに電話したほうがよいケースもあります。メールを見てから問い合わせを受ける前に、こちらから声でお詫びと状況を伝えるほうが誠実に映ります。
謝罪の電話でやってはいけないこと
謝意を伝えるつもりでも、話し方を間違えると逆効果です。特に言い訳・責任転嫁・逆ギレ・たらい回し・曖昧な約束は、相手の怒りを増幅させます。
| NGな対応 | なぜダメか |
|---|---|
| 「ですが」「でも」と言い訳から入る | 謝意より自己弁護が先に立ち、誠意が伝わらない |
| 「担当者が」「外注先が」と責任転嫁する | 組織として責任を取る姿勢に見えない |
| 相手の口調に反応して感情的になる(逆ギレ) | 謝罪が台無しになり、火に油を注ぐ |
| 「担当に代わります」を繰り返す(たらい回し) | 謝るたびに最初から説明させられ、相手が消耗する |
| 「なるべく早く」「近いうちに」と濁す | 守れたか判断できず、二次クレームの火種になる |
| 棒読み・早口で機械的に話す | 反省していないと受け取られる |
電話を受けた人が担当でなくても、最初に受けた人がまず謝意を示し、用件と連絡先を確実に引き継ぐことが大切です。「担当が不在なので」と突き放すと、それ自体が新たなクレームになります。
電話のあとは書面・メールでフォローする
電話で謝って終わりにせず、経緯・原因・今後の対応をメールや書面で改めて伝えると、誠意がより伝わり、約束した内容も記録に残ります。電話で口頭で伝えたことを文字でも残すことで、後の「言った・言わない」を防げます。
軽いミスならメールでのフォローで十分ですが、重大なトラブルや相手の怒りが強い場合は、正式なお詫び状を送ると区切りがつきます。電話での謝罪が終わったら、やり取りの記憶が新しいうちに、すぐお詫び状の作成に取りかかるのがおすすめです。お詫び状の書き方、メールでの文面、クレーム対応の進め方は、それぞれ次の記事で詳しく扱っています。

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