保育士の研修報告書の書き方|園内研修・キャリアアップ研修の例文6選と「保育に活かす」書き方【テンプレート付き】

保育士の研修報告書は「保育に活かす」まで書く
園内研修やキャリアアップ研修を受けたあと、研修報告書の提出を求められて「何を書けばいいのか」「感想欄が埋まらない」と悩む保育士・幼稚園教諭は少なくありません。保育士の研修報告書は感想文ではなく、学んだ内容を園の保育に還元するための記録です。提出先の園長・主任だけでなく、研修に行けなかった同僚に内容を共有する役割も担います。
そのため、押さえるべきは「楽しかった」で終わらせず、明日からの保育実践にどうつなげるかまで書くことです。研修内容の要約に加えて、学び(研修で知ったこと)→気づき(自分の保育を振り返って)→保育実践への活かし方(明日からどう動くか)の3つを意識すると、短くても中身のある報告書になります。
ここでは、園内研修・キャリアアップ研修・救命救急・食物アレルギー対応・不適切保育防止・感染症対策の6パターンの例文と、書きにくい感想・考察欄の記入例を整理します。〇〇部分を自分の園・研修名に置き換えて使ってください。

スポンサーリンク
保育士の研修報告書に書く項目
園ごとに様式は異なりますが、決まった書式がない場合は次の項目を中心にまとめれば、提出に耐える報告書になります。分量はA4用紙1〜2枚(1,000〜2,000字程度)が一つの目安ですが、これは15時間のキャリアアップ研修を1冊にまとめる場合などの上限イメージです。1〜2時間の短い園内研修なら、A4半分〜1枚・400〜800字程度で十分なことも多いので、研修の規模や園の指定に合わせて調整してください。
- 研修名(正式名称・テーマ)
- 開催日時(年月日・開始終了時刻)
- 開催場所(会場名/オンラインの別)
- 主催者・講師名(所属・役職)
- 受講者氏名(クラス担当・経験年数・保有資格)
- 研修内容(プログラム順に要点を整理)
- 学んだこと・気づき
- 感想・考察
- 今後の保育への活かし方(明日からの行動)
- 提出日・園長/主任の確認欄
報告書は研修当日か翌日のうちに、記憶が新しいうちに下書きするのがおすすめです。提出期限は研修後2週間〜1か月以内に設定されることが多く、配布資料やメモが手元にあるうちに要点だけでも書き出しておくと、後からまとめる負担が大きく減ります。
保育士のキャリアアップ研修と報告書(処遇改善等加算Ⅱ)
研修報告書のなかでも、提出が必須になりやすいのが保育士等キャリアアップ研修の修了レポートです。これは平成29年(2017年)に始まった制度で、現在はこども家庭庁が所管しています。受講した研修分野ごとに、研修実施機関へレポートを提出し、適正に受講したと認められると修了証が交付される仕組みです。
研修は大きく「専門分野別研修」「マネジメント研修」「保育実践研修」の3区分(計8分野)に分かれ、1分野あたり15時間以上の受講が必要です。専門分野別研修は次の6分野です。自分が受けた分野の研修目的やキーワードを報告書に盛り込むと、テーマに沿った内容に整えやすくなります。
| 専門分野別研修(6分野) | 研修内容のキーワード(例) |
|---|---|
| 乳児保育 | 乳児保育の意義・環境構成・発達に応じた関わり・3歳未満児の援助 |
| 幼児教育 | 幼児教育の意義・遊びを通した指導・環境構成・小学校との接続 |
| 障害児保育 | 障害の理解・個別の支援・環境構成・関係機関や保護者との連携 |
| 食育・アレルギー対応 | 食育計画・栄養の基礎知識・食物アレルギー疾患の理解・誤食防止 |
| 保健衛生・安全対策 | 事故防止と事故発生時の対応・感染症対策・健康安全管理 |
| 保護者支援・子育て支援 | 保護者への相談援助・地域の子育て支援・関係機関との連携 |
キャリアアップ研修を修了すると、処遇改善等加算Ⅱの対象となる役職(副主任保育士・専門リーダー・職務分野別リーダー)の発令につながります。報告書はその要件を満たした証跡の一部にもなるため、受けた分野名・研修時間・主催機関を正確に書いておくと安心です。研修分野や時間数の最新の要件は、受講先の自治体・研修実施機関の案内(例:東京都保育士等キャリアアップ研修)で必ず確認してください。
この記事のテンプレートは、所属する園へ提出する報告書(復命書)の様式です。これとは別に、キャリアアップ研修の主催者(研修実施機関)へ提出する「修了レポート」は、主催者ごとに指定様式・WEB入力フォーム・文字数制限(例:1講義につき200字 など)が定められていることが多く、ここで示す園提出用のひな形は使えません。実施機関へのレポートは必ず主催者の指示・様式に従って作成してください。
共通ベーステンプレート(A4 1枚)
園への提出用に汎用で使える共通テンプレートです。研修名と内容部分を書き換えるだけで、園内研修からキャリアアップ研修まで対応できます。
テーマ別 保育士の研修報告書 例文6選
ここからは、保育現場で頻出する研修テーマごとに6本の例文を掲載します。いずれも研修内容→学び・気づき→保育への活かし方の流れで構成しているので、自分の受けた研修に近いものを選び、〇〇部分を置き換えて使ってください。
(1) 園内研修 — 乳児の発達と保育環境
(2) キャリアアップ研修(障害児保育) — 個別の配慮と連携
(3) 救命救急講習 — 心肺蘇生・誤嚥・けいれん対応
(4) 食物アレルギー対応研修 — 誤食防止とエピペン
(5) 不適切保育防止研修 — 人権擁護とセルフチェック
この研修で根拠になるのは、こども家庭庁・文部科学省の「保育所や幼稚園等における虐待の防止及び発生時の対応等に関するガイドライン」です。報告書に研修目的やガイドライン名を書くときは、正式名称を正確に記載しましょう(同庁の通知で随時改訂されるため、最新版を確認のうえ引用すると安心です)。
(6) 感染症対策研修 — 嘔吐物処理と衛生管理
スポンサーリンク
書きにくい「感想・考察」欄の記入例
報告書のなかでも手が止まりやすいのが「感想」「考察」「所感」の自由記述欄です。「勉強になりました」だけでは伝わらず、提出先にも評価されません。自分の保育を振り返って感じたことと、子どもへの関わりにどうつなげるかをセットで書くのがコツです。各2〜3文を目安に、自分の研修に合わせて書き換えてください。
提出に耐える研修報告書を書くポイント
最後に、保育士の研修報告書で差がつくポイントを整理します。どれも特別な文章力は必要なく、視点を変えるだけで読み手に伝わる報告書になります。
- 他の保育士が読んでも分かるように書く。研修に行けなかった同僚が読んで内容をつかめるかを基準にする。
- 研修内容は箇条書き、感想・活かし方は文章と書き分けると、要点が伝わりやすい。
- 「子ども」「保護者」を主語にした具体例を1つ入れると、現場の実感がこもる。
- 理解が難しかった内容は、研修資料のコピーを添付して補えば無理に長文化しなくてよい。
「研修を振り返って」「学んだことを活かして」といった締めの言い回しに迷うときや、保育以外の業界も含めた汎用的な感想の言い換えを増やしたいときは、業種を問わず使える例文集もあわせて参考にしてください。

研修報告書「振り返って」感想例文44選|書き出し・本文・締めまでコピペで使える定型集
研修報告書の「研修を振り返って」セクションに使える感想例文を掲載。書き出し・気づき・学び・今後の業務への活かし方に加え、「研修で学んだことを活かして」締めの一文の例文や「活かしていきたい」の言い換え集も用意。ビジネスマナー・営業・接客・コンプライアンス・新人・中堅・DXなど業界横断の研修テーマに対応し、抱負を具体的な行動目標に落とす書き方や字数別テンプレート(200字/400字/800字)もまとめました。
記事を読む
研修報告書「所感」例文31選|振り返り・感想との違いと階層別・提出先別・テーマ別の書き方
研修報告書の「所感」欄に使える例文31本を、新人・若手・中堅・管理職の階層別と、コンプライアンス・情報セキュリティ・ハラスメント防止・メンタルヘルス・安全衛生・DX/AI活用・OJTトレーナー・外部セミナー・学会参加の9テーマ別で掲載。「所感」と「振り返り」「感想」「結論」の使い分け辞書、3要素フレーム、提出先別(直属上長/人事部/役員)のフォーカス調整、字数別テンプレ(50字/100字/200字/400字)、NG所感5パターンの添削、正当な要望を建設的な提案に変換する書き方まで網羅した、社外提出にも耐えるフォーマルな所感の書き方ガイドです。
記事を読む研修報告書テンプレートでPDF即発行
Word・Excelのテンプレートを探してレイアウトを整え、PDFに書き出す作業は、保育の合間に行うには負担が大きいものです。TEMPLEXの研修報告書テンプレートは、ブラウザのフォームに入力するだけで、研修概要・研修内容・所感(学び→気づき→行動)・活用計画の整った報告書PDFをダウンロードできます。園内研修・キャリアアップ研修のどちらにも使えます。
- 研修名・日時・場所・講師・研修内容・所感・活用計画をフォームに入力
- プレビューで確認しながらリアルタイム編集
- PDFとして即ダウンロード(Microsoft Office 不要)
- 差出人・受講者情報は次回以降自動入力
テンプレートは研修報告書の作成ページから無料で使えます。本記事の例文をベースに、自分の研修内容に合わせて入力してください。
スポンサーリンク
コラム著者・編集者
TEMPLEX編集チーム
TEMPLEX編集チームは、ビジネス文書の作成・管理に精通した実務経験者と技術ライターで構成されています。送付状・請求書・見積書をはじめとする各種ビジネス書類のフォーマットや書き方のノウハウを、わかりやすく丁寧にお届けします。「Office不要で誰でもすぐ使える」をコンセプトに、忙しいビジネスパーソンの書類作成をサポートします。







