履歴書の特技 面白い例30選|面接官の印象に残るユニーク特技と話の広げ方

「面白い特技」が刺さる理由・刺さらない理由
履歴書の特技欄でほかの応募者と差をつけたいと考える方は多いのではないでしょうか。書類が似たり寄ったりになりがちなところに、ひとつだけ「おっ」と思わせる特技が書かれていると、面接官は自然とその話題に触れたくなります。アイスブレイクのきっかけになり、人柄が伝わる入り口にもなる。それが面白い特技の最大の効用です。
ただし、面白さの方向性を間違えると逆効果になります。業界・職種によって受け取り方は大きく変わり、不謹慎な内容や事実と異なる誇張は一発で評価を落とします。ここでは「面接官の印象に残る・話が広がる・人柄が好意的に伝わる」という3条件を満たす面白い特技を、業界別の相性や面接での答え方とあわせて整理します。
面白い特技は「ウケ狙い」ではなく「話の入り口」が役割です。笑いを取りに行くより、面接官が思わず質問したくなる素材を選ぶことを意識してください。
ウケる業界・スベる業界
同じ「面白い特技」でも、業界によってプラスに働く度合いはまったく違います。クリエイティブ・対人接点が多い業界ではユニークさが武器になりますが、堅さが評価される業界では浮いてしまうこともあります。応募先のカルチャーを意識して、トーンを調整してください。
| 業界 | 面白い特技の相性 | 推奨トーン |
|---|---|---|
| 広告・マスコミ | ◎ プラスに働きやすい | 雑学系・観察系・記憶系などネタ性のあるもの |
| IT・Web | ◎ プラスに働きやすい | マニアック系・収集系・特定領域への没頭系 |
| ベンチャー・スタートアップ | ◎ プラスに働きやすい | 行動量の多さ・好奇心の広さが伝わるもの |
| 飲食・サービス | ○ 内容次第でプラス | 対人で使えるもの・人を喜ばせる系 |
| 教育 | ○ 内容次第でプラス | 雑学・自然・記憶系など学びにつながるもの |
| メーカー | ○ 内容次第でプラス | 観察系・改善系・職人気質が伝わるもの |
| コンサル | ○ 内容次第でプラス | 情報処理系・記憶系・分析につながるもの |
| 金融 | △ 慎重に選ぶ | 誠実さを損なわない雑学・スキル系のみ |
| 法務・士業 | △ 慎重に選ぶ | 知的好奇心が伝わる範囲に留める |
| 医療・福祉 | △ 慎重に選ぶ | 観察力・継続力が伝わるもの中心 |
| 公務員 | △ 慎重に選ぶ | 奇抜さは抑え、地に足のついた継続系 |
△印の業界でも面白い特技を書いてはいけないわけではありません。重要なのは「業務に支障がなさそう」「真面目さは保たれている」と感じてもらえるラインを意識することです。たとえば金融なら『路線図記憶』はOKでも『早食い』は避ける、といった肌感覚が大切になります。
面白い特技 例30選
ここからは6カテゴリ×5例の合計30本を紹介します。各例文は履歴書にそのまま書き写せる文章にしてあり、続けて「面接でこう聞かれたらこう返す」想定問答を添えました。自分の経験に近いものを選び、固有名詞や数字だけ自分用に差し替えてください。
(A) 記憶・記録系の面白い特技 5例
想定問答:「ではここから○○駅までは?」と聞かれたら、迷わず2〜3ルート即答→「混雑回避なら△△経由がおすすめです」と理由まで添えると一気に説得力が増します。
想定問答:「今週木曜の22時は何の番組?」と聞かれたら、番組名+チャンネル+ジャンルまでセットで返すと一気に「本物だ」と伝わります。
想定問答:「最初の30桁聞かせてもらえますか」と振られたら、噛まずに小気味よく言い切るのが見せ場。練習なしの一発勝負はNGなので、面接前に必ず一周声に出しておきましょう。
想定問答:「どうやって覚えるんですか?」と聞かれたら、『顔の特徴+話した話題+次回会いそうな場所』の3点セットで紐づけている、と具体的な方法論で返すと真実味が出ます。
想定問答:「ナビと自分どちらが速い?」と聞かれたら、『歩行者なら自分、車なら渋滞情報のあるナビ』と冷静に分けて答えると、ただの自慢話に見えません。
(B) 早○○系の面白い特技 5例
想定問答:「昼食何分くらい?」と聞かれたら、『○分です。ただ商談中など場面に合わせてゆっくり食べることもできます』と『早く食える=雑』と思われない一言を添えるのが鉄則です。
想定問答:「最近読んだ本は?」と必ず深掘られるので、書名+著者+一行要約をセットで答えられるよう準備しておきましょう。
想定問答:「営業職に向いてそうですね」と振られやすいので、『移動時間の短縮で1日の訪問件数を増やせます』と業務メリットに即つなげる返しを用意しましょう。
想定問答:「就寝は何時?」と必ず聞かれます。睡眠時間を削っているのではなく、22時就寝の規則正しい生活であると答え、健康管理ができている印象に結びつけてください。
想定問答:「実際に試してみていいですか?」と紙を渡される可能性があります。要点3つ+気になった点1つを口頭で返せるよう、本番想定で練習しておきましょう。
(C) 雑学・マニアック系の面白い特技 5例
想定問答:「一番びっくりした自販機は?」を必ず1つ用意。場所・売っていたもの・なぜ面白いのか、を30秒で語れるストックが3つあると話が広がります。
想定問答:「ダムってどこが面白いの?」とほぼ必ず聞かれます。『機能 × 風景 × 歴史』の3軸で語ると、相手が興味を持ちやすくなります。
想定問答:『どんな写真ですか?』と聞かれたら、面接の場で出さず『よろしければ後ほどお見せします』と一拍置く方が、節度のある印象になります。
想定問答:『一番好きな駅弁は?』と聞かれたら、駅名+弁当名+理由を1セットで即答できるようにしておきましょう。理由は『価格・味・容器のデザイン』のいずれかに絞ると説明しやすいです。
想定問答:『この部屋の中で何かありますか?』と聞かれることがあります。会議室の案内看板や名札のフォントを1つ即答できると、本物感が一気に増します。
(D) 動植物・自然系の面白い特技 5例
想定問答:『今この窓の外で鳴いてる鳥は?』と振られる可能性も。即答できなくても『朝聞いた中だとこの鳴き声が多かった』と直近の事例で返せばOKです。
想定問答:『食べたことある?』と聞かれたら、『安全確認できたものに限定して食しています』と返し、リスク管理ができる印象を残しましょう。
想定問答:『今日の天気は何で読みました?』と振られたら、本日見えた雲の種類を一つ挙げ『この後夕方に崩れそうです』など短い予報を添えると一気にプロっぽくなります。
想定問答:『今の時期見える星座は?』と聞かれたら、面接月に合わせて2〜3個即答できるようにしておきましょう。1等星の名前まで出せると差がつきます。
想定問答:『この受付の植物どう?』と振られたら、近距離で見て『水が少し多いかも』など仮説で返してOK。職場の小さな改善に直結する印象が残ります。
(E) スキル意外性系の面白い特技 5例
想定問答:『得意料理は?』と聞かれたら、料理名+調理時間+一押しポイントの3点で即答すると一気に話が広がります。
想定問答:『一筆書いてみて』と頼まれることがあります。社名+自分の氏名を10秒以内で書けるよう、ペンと紙が出てきても焦らない練習をしておきましょう。
想定問答:『○○+○○いくつ?』と振られても、正答+秒数で返せると印象的。10秒以内の即答ペースを家で練習しておきましょう。
想定問答:『どこで使う場面が多い?』と聞かれたら、ボランティア・職場・家族のいずれか具体的な現場を1つ紹介すると、実用性が伝わります。
想定問答:『議事録はどのくらいで出せる?』と聞かれたら、会議終了後○分以内などの具体数字で返すと、業務直結の特技として強く印象づけられます。
ここまでの例を読んで「自分にこんなすごい特技はない」と感じた方もご安心ください。特別なスキルがなくても、日常の中で無意識に繰り返しているクセや所作に名前をつけるだけで、立派な特技になります。次の(F)では、ごく身近な動作を磨き続けて特技にした例を集めました。
(F) 日常超絶系の面白い特技 5例
想定問答:『コツは何?』と聞かれたら、包丁の角度・刻むリズム・利き手の使い方の3点で簡潔に解説すると、職人気質が好印象につながります。
想定問答:『どのくらいで研ぐ?』と聞かれたら、頻度+所要時間+どれくらい切れ味が戻るか、を一連で答えると専門性が伝わります。
想定問答:『慶弔の場面で迷ったら?』と振られたら、用途別に結び方を一言で説明できると、社会人としての細やかさが伝わります。
想定問答:『紙とペンあるけど書ける?』と振られた場合に備え、よく出る星形やルートパズルを5種類ほどスムーズに書けるようにしておくと安心です。
想定問答:『なぜ続けてるの?』と聞かれたら、体幹強化や姿勢改善といった健康面のメリットで返すと、ただの面白特技で終わらず継続力もアピールできます。
面接で深掘りされたときの答え方フレーム
面白い特技ほど面接官は深掘りしてきます。そこで「ただ書いただけ」「実は嘘」と思われてしまうと、面白さが一気にマイナスに転じます。深掘りされたときに迷わないよう、4つの要素を順に答えるフレームを覚えておくと安心です。
- ①事実:今どのくらいできるかを具体的な数字で示す(例:路線数・年数・冊数・件数など)
- ②きっかけ:なぜ始めたのかを30秒以内で語る(家族の影響・部活・偶然見た本など)
- ③続けている期間:どのくらい続けているかを年単位で示し、継続力を伝える
- ④仕事との接続:その特技が業務でどう役立つのかを一言で締める
仕事への活かし方テンプレート
面白い特技を「ただの面白い話」で終わらせないコツは、特技 → そこから生まれる強み → 応募職種への適性、の3段ロジックで語れるよう整理しておくことです。下のテンプレートはそのまま面接で口頭で使える形式にしてあります。
応募先が複数あるときは、職種ごとにこの3段ロジックの「強み」と「適性」だけを書き換えればOKです。特技そのものは1つに絞り込んだ方が話に深みが出ます。
やってはいけないNG面白特技
面白さは諸刃の剣で、選び方を間違えると一発で評価が下がります。次のタイプは履歴書には書かないのが無難です。
- 嘘・誇張:「ピアノ全国1位」など事実と異なる、または検証不能なほどの誇張
- 不謹慎:「ビール一気10杯」「2日寝なくても平気」など健康・社会通念に反するもの
- 反社会的・違法に近い行為を匂わせるもの(無断駐車を見つけるのが得意 など)
- 差別的・特定の属性を貶める内容(出身・性別・職業を笑いに変えるネタ)
- 下ネタ・スカトロジー的な笑い(職場で口に出せない時点でアウト)
- 伝わらない自慢:「家族から天才と言われる」など客観性がない自己評価のみのもの
- 自虐すぎる内容:「友達がいないので一人遊びが特技」など面接官が反応に困るもの
判断に迷ったら『初対面の取引先で話せるか』を基準にしてください。取引先で笑い話にできない内容は、面接でもプラスになりません。
採用担当者の本音
実際に採用に関わる担当者の声を集めると、面白い特技に対する受け取り方は思ったよりはっきり分かれています。「印象に残ってその場で話が広がった」という肯定派が多い一方で、「ウケ狙いと感じてしまうと急に冷める」という声もよく聞きます。共通しているのは『淡々と書かれているのに具体的で、深掘りすると本当に詳しい』というパターンが最も刺さるということです。
業界別の傾向としては、広告・IT・ベンチャー系では「面白い特技から人柄を読み取れる」とポジティブに捉える声が多く、金融・公務員・士業系では「真面目さや誠実さを損ねない範囲で」という慎重な意見が目立ちます。製造業や教育機関では「観察力・継続力につながる特技」が好まれる傾向があります。
失敗例として印象的だったのは、ある面接官が「モノマネ」と書かれた応募者にその場で振ったところ、「今日はちょっと喉の調子が悪くて……」と断られ、場が一気に凍りついたという話です。書いた瞬間に話が膨らむことを期待された特技を、本番で出せないと、特技を盛ったか自信がないかのどちらかに見えてしまい、評価がはっきり下がります。
もうひとつ印象的だったのは、「面白い特技そのものより、面接でその特技について生き生きと話せるかが評価軸」という声です。書いた本人が照れたり言い訳したりしてしまうと、せっかくの面白い特技も台無しになります。書く以上は堂々と語れるものを選ぶ、という基本に戻ることが重要だと感じる方も多いのではないでしょうか。
面白い特技は『書いた瞬間』ではなく『質問された瞬間』が本番です。書いたあとに必ず家族や友人に質問してもらう模擬面接を一度はやっておくと、本番での詰まりが激減します。
履歴書テンプレートで仕上げる
特技欄が決まったら、あとは清書するだけです。TEMPLEXでは無料で使える履歴書テンプレートを用意しており、ブラウザ上で入力するだけでPDFとして出力できます。手書きの清書に自信がない方や、複数社に同時応募する方は、データで保存しておくと修正もラクになります。
特技欄は履歴書全体の中で「1.5〜2行」がちょうどよい分量です。長く書きすぎず、面接で広げる前提で『気になるけれど聞きたくなる』バランスを意識してください。
コラム著者・編集者
TEMPLEX編集チーム
TEMPLEX編集チームは、ビジネス文書の作成・管理に精通した実務経験者と技術ライターで構成されています。送付状・請求書・見積書をはじめとする各種ビジネス書類のフォーマットや書き方のノウハウを、わかりやすく丁寧にお届けします。「Office不要で誰でもすぐ使える」をコンセプトに、忙しいビジネスパーソンの書類作成をサポートします。








