中学生の自己PRの基本構成(PREP法)
高校受験の願書や面接で求められる自己PRは、「結論 → 理由 → 具体例 → 結論」の順でまとめるPREP法が最もわかりやすく伝わります。短い字数・短い時間でも要点が伝わるため、願書・面接のどちらでも使えます。
- Point(結論)— 「私の強みは〜です」と一言で言い切る
- Reason(理由)— その強みが身についたきっかけや背景
- Example(具体例)— 強みが発揮された場面。数字・役割・工夫を入れる
- Point(結論+高校での活かし方)— 志望校で何にその強みを使いたいか
最後の「高校での活かし方」は志望校ごとに書き換えるのがコツです。部活動に力を入れている学校なら部活、学習重視の学校なら学業に絡めましょう。
「貴校」と「御校」の使い分け
志望校を呼ぶときの敬語は、文書と面接で使い分けます。間違えると「マナーが身についていない」と見られます。
- 願書・志望理由書・自己PR書(文書)→「貴校」
- 面接で口頭で話すとき →「御校(おんこう)」
面接では「貴校」と読み上げてしまう人が多いですが、正しくは「御校」です。文書と面接で同じ原稿を使うときは、口頭用と書面用で言い換えを用意しておきましょう。
面接での時間配分(30秒/1分/2分)
高校受験の面接では、自己PRの持ち時間が学校によって異なります。よくある3パターンに合わせて文章量を調整しましょう。
- 30秒 → 150字前後。結論+エピソード1つに絞る
- 1分 → 300字前後。結論+エピソード+高校での活かし方(最も多いパターン)
- 2分 → 500字前後。エピソードを2つに増やすか、具体例を詳しく
本番前に必ずストップウォッチで計りましょう。緊張すると早口になり予定より20〜30%短くなる傾向があります。ゆっくり話す練習を重ねてください。
字数別テンプレート(穴埋め型)
願書の字数指定に合わせて使えるテンプレートです。【 】内を自分の内容で埋めるだけで完成します。
私の強みは【継続して努力できること】です。中学では【 】に取り組み、【 】という成果を得ました。高校でも【 】を通してこの力を伸ばし、学校生活に貢献したいと考えています。
私の強みは【 】です。中学校の【 】で【 】に取り組みました。最初は【 】という課題がありましたが、【 】を工夫することで【 】という結果につなげられました。この経験を通して【 】ことの大切さを学びました。貴校では【 】を通じて、この強みをさらに伸ばしていきたいと考えています。
私の強みは【 】です。中学校の【 】において、【 】に取り組んできました。始めた当初は【 】という困難があり、思うような結果が出せませんでした。しかし、【 】を毎日続け、【 】という工夫を重ねた結果、【 】という成果を得ることができました。この経験から、【 】ことが何より大切だと学びました。貴校を志望したのは【 】という点に魅力を感じたためです。入学後は【 】に挑戦し、この経験で培った力を活かして、周囲にも良い影響を与えられる生徒になりたいと考えています。
部活動をテーマにした自己PR例文
部活動は最も書きやすいテーマです。役職・継続年数・具体的な成果・困難を乗り越えた経験を盛り込みましょう。
私の強みは、周囲をまとめて目標に向かって進める力です。中学校ではバスケットボール部のキャプテンを務め、チームをまとめる役割を担ってきました。練習方針で意見が割れたときは、部員一人ひとりの意見を聞き、コーチと相談しながら全員が納得できる練習メニューを作成しました。その結果、地区大会で初のベスト4という成果を出すことができました。貴校の部活動でも、この経験を活かしてチームに貢献したいと考えています。
私の強みは、地道な努力を続けられることです。中学校では吹奏楽部に所属し、クラリネットを担当しました。最初は基礎音を出すことすら難しく、同じ学年のメンバーに遅れを取っていましたが、朝練習を毎日30分早く始めることを3年間続けました。その結果、3年生ではパートリーダーを任され、コンクールでは銀賞を受賞することができました。貴校でも、この継続する力を学習と部活動の両立に活かしたいです。
私の強みは、結果が出なくても努力を続けられる粘り強さです。中学校ではサッカー部に所属していましたが、3年間レギュラーになることはできませんでした。それでも毎日の練習で一番早く来て、一番遅くまでボールを蹴り続け、試合ではベンチから全力で声援を送り続けました。引退時にはチームメイトから「一番チームを支えてくれた」と言ってもらえました。この経験から、目立たない場所でも全力を尽くす大切さを学びました。
委員会・生徒会をテーマにした自己PR例文
私の強みは、課題を見つけて行動に移せる実行力です。中学校では生徒会の副会長を務め、校内アンケートで「昼休みの過ごし方に不満がある」という声が多いことを発見しました。そこで、教室開放のルールを整備する提案を先生方に行い、話し合いを重ねた結果、実現することができました。この経験を通じて、周りの声を形にすることのやりがいを知りました。貴校でも、積極的に学校生活の改善に関わっていきたいです。
私は3年間、図書委員を務めました。毎週の貸出当番や返却本の整理といった地味な仕事ですが、一度も休むことなく続けてきました。2年生の時には「おすすめ本POP」の企画を提案し、委員会内で実現させ、貸出冊数を前年比で1.5倍に増やすことができました。目立たない仕事でも責任を持って取り組める姿勢が、私の強みです。
学業・自主学習をテーマにした自己PR例文
私の強みは、苦手なことから逃げずに取り組む姿勢です。中学2年生のとき、数学の定期テストで平均点を大きく下回ったことに危機感を覚え、毎日30分間の数学学習を自分に課しました。間違えた問題は必ずノートにまとめ直し、わからない箇所は翌日に先生へ質問するというルールを作って続けた結果、3年生の1学期には学年順位を50位以上上げることができました。この経験から、小さな積み重ねが結果を変えると学びました。
私の強みは、自分で計画を立てて学習を進められることです。中学校では定期テスト2週間前から学習計画表を作成し、教科ごとの目標点と1日の学習時間を決めて実行してきました。計画通りに進まない日もありましたが、その場合は翌日に調整するなど柔軟に対応することを意識しました。その結果、3年間オール4以上の成績を維持することができました。高校でもこの計画性を活かして、学習と部活動を両立させたいです。
ボランティア・地域活動の自己PR例文
私は中学校の3年間、月1回の地域清掃ボランティアに参加してきました。きっかけは、通学路にゴミが散らかっているのを見て何とかしたいと思ったことです。最初は近所の友人2人で始めましたが、活動を続けるうちに参加者が10人以上に増え、町内会から感謝状をいただきました。この経験から、小さな行動でも続けることで周囲を巻き込めると学びました。
私の強みは、困っている人のために行動できることです。中学2年生のとき、授業で災害について学んだことをきっかけに、被災地支援のための募金活動を友人と企画しました。休み時間に教室を回り、集まった金額を募金団体に届けるまでを自分たちで行いました。最初は声をかけるのが恥ずかしく感じましたが、回を重ねるうちに堂々と呼びかけられるようになりました。この経験から、自分にもできることがあると自信を持つことができました。
習い事・学外活動の自己PR例文
私の強みは、一つのことを長く続けられる集中力です。6歳からピアノを習い始め、中学3年生まで9年間続けてきました。途中、部活動との両立で練習時間を確保するのが難しい時期もありましたが、平日は30分、休日は1時間と決めて練習を続けた結果、中学最後のコンクールで銀賞を受賞することができました。高校生活でも、この継続力を勉強や部活動に活かしたいです。
私の強みは、目標を立てて達成まで努力できることです。中学1年生のとき英検3級を取得したことをきっかけに、中学卒業までに準2級合格を目標に掲げました。毎日単語を20個覚える、週に1回は過去問を解くというルールを作り、2年生の3学期に無事合格することができました。この経験から、計画的に努力すれば目標は達成できると学びました。
避けたい書き方・NG例
次のような書き方は減点につながります。書き終わったら必ずチェックしましょう。
- 「優しい」「明るい」だけで終わる — 具体的なエピソードがないと誰でも書ける内容になる。
- 「〜と思います」の多用 — 自信のない印象を与える。「〜です」「〜しました」と言い切る。
- 自慢話や他者との比較 — 「誰よりも」「一番」は根拠が必要。使うなら数字で示す。
- 嘘・盛りすぎ — 面接で深掘りされて答えられないと逆効果。
- 部活動しか書かない — 活動が限定されすぎると印象が薄くなる。学業や生活態度も組み合わせる。
仕上げチェックリスト
- 結論(強み)が1文目に書けているか
- エピソードに具体的な数字・役割・工夫が入っているか
- 高校でどう活かすかが書かれているか
- 指定字数の9割以上埋まっているか
- 「思います」「感じます」を3回以上使っていないか
- 面接で深掘りされても答えられる内容か
- 誤字脱字はないか(特に漢字変換)
書き終わったら声に出して読んでみてください。読みにくい・意味が通らない箇所があれば修正のサインです。
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