パソコンでPDFに印鑑を押す方法|Windows・Macでの押印手順

パソコンでPDFに印鑑は押せる
印刷して押印してまたスキャンする——そんな手間をかけなくても、パソコン(Windows・Mac)だけでPDFにそのまま印鑑を押せます。プリンターもスキャナーも不要です。
やり方は大きく3つ。ブラウザで完結するツール・Mac標準の「プレビュー」・WindowsのAdobe Acrobatです。OSを問わず手早く済ませたいなら、ソフトのインストールが要らないブラウザツールが一番ラクです。
注意したいのは、Microsoft Edgeや多くの標準PDFビューアでは、画像の印鑑(印影PNG)をPDFに貼ることはできない点です(手書きやマーカーは可能)。理由は後半で説明します。
画像(印影PNG)を貼る押印は、社内文書や一般的な請求書など多くの書類でそのまま使えます。一方で厳格な契約書などでは、見た目の印鑑とは別に法的効力(電子署名)も併せて確認しておくと安心です。
スポンサーリンク
一番手軽:ブラウザだけで押す(Windows・Mac共通)
OSもソフトも問わず一番ラクなのは、ブラウザ上で完結する押印ツールを使う方法です。Windowsでも Mac でも同じ手順で、アプリのインストールも会員登録も要りません。
TEMPLEX の PDFに印鑑を押すツール(無料・登録不要)なら、手元のPDFを開いて、用意した印影を好きな位置・大きさに置き、押印済みPDFをそのままダウンロードできます。
- PDFに印鑑を押すツール を開き、手元のPDFファイルをアップロードする
- 保存済みの印影を選び、押したいページの位置へドラッグして配置・サイズ調整する
- 押印済みのPDFをダウンロードする
アップロードしたPDFはお使いのブラウザ内だけで処理され、サーバーには送信されません。契約書など外部に出したくない書類でも安心して使えます。
押すための印影(印鑑の画像)がまだ無ければ、電子印鑑作成ツール(無料・登録不要)で先に作っておきます。会社名や氏名を入力するだけで、角印・実印・銀行印・個人の認印などの透過PNGが作れます。詳しくは記事末「押すための印影(印鑑の画像)を用意する」も参照してください。
Macの場合:標準アプリ「プレビュー」で押す
Macなら、追加のソフトを入れなくても標準アプリ「プレビュー」だけで押印できます。プレビューには手書きサインや印影を貼り付けるための「署名」機能が用意されています。
「署名」機能で印影を貼る手順
- PDFをプレビューで開き、ツールバーのマークアップボタン(ペン先のアイコン)をクリックしてマークアップツールバーを表示する
- 「署名」ボタンをクリックする
- 作成方法を選ぶ。「カメラ」なら、白い紙に押した印鑑をカメラにかざし、印影が画面の青い基準線に水平に重なるように合わせる
- 取り込んだ署名(印影)を選び、PDF上の押したい位置へドラッグして、ハンドルでサイズを調整する
- 「ファイル」→「保存」で上書き保存する

Appleの公式ガイドでも、カメラのほか「トラックパッドに指で書く」「近くのiPhone・iPadで書く」方法が案内されています。取り込んだ印影はiCloud Drive を通じて複数のMacで共有でき、一度作れば次回からは選ぶだけで押せます。
署名を作成するには、署名ツールをクリックし、表示される場合は「署名を作成」をクリックして、署名の作成方法を選びます。

印影PNGを使いたいときの限界
すでに作った印影PNGをそのまま使いたい場合、プレビューの「署名」は基本的にカメラやトラックパッドで取り込む機能で、画像ファイルを署名として読み込む専用ボタンはありません。画像をコピーしてPDF上に貼り付ける(command+V)、ファイルをドラッグして重ねる、といった操作で貼れる場合もありますが、macOSのバージョンによって挙動が変わり、色味や背景の透過が思いどおりにならないことがあります。印影PNGをきれいに、確実に置きたいなら、最初の章のブラウザツールのほうが扱いやすいです。
Windowsの場合:Adobe Acrobat Reader(無料)でスタンプを押す
Windowsには「プレビュー」に当たる標準押印アプリがありませんが、多くのパソコンに入っている無料の「Adobe Acrobat Reader」のスタンプ機能でPDFに印鑑を押せます。有料の Adobe Acrobat(Pro/Standard)でなくても、無料版で大丈夫です。
スタンプを追加する手順
- Acrobat ReaderでPDFを開き、「すべてのツール」メニューから「さらに表示」→「スタンプを追加」を選ぶ
- 左パネルの「スタンプ」を開き、カテゴリから使いたいスタンプを選ぶ
- PDF上の押したい位置をクリックして配置し、ドラッグでサイズや位置を調整する
- 「ファイル」→「保存」で保存する
標準のスタンプには「承認」「社外秘」などのビジネス用や、名前・日付が自動で入るダイナミックスタンプがあります。自分の印影を使いたいときは「カスタムスタンプ」として画像を登録します。
自分の印影をカスタムスタンプにするときの注意
ここが間違えやすいポイントです。無料の Acrobat Reader でカスタムスタンプに登録できるのはPDF形式のみで、JPGやPNGの画像はそのまま登録できません。画像で持っている印影は、いったんPDFに変換してから読み込む必要があります(有料の Adobe Acrobat なら JPEG なども直接登録できます)。
「画像をPDFに変換してからカスタムスタンプ登録」が面倒に感じるなら、印影PNGをそのままドラッグして置けるブラウザツールのほうが手数は少ないです。Acrobatを普段から使う人はスタンプ機能、たまにしか押さない人はブラウザツール、と使い分けると迷いません。
Edgeや標準ビューアで「画像の印鑑」が貼れない理由
「Edgeで開けるのだからそのまま押せそう」と思いがちですが、Microsoft Edge のPDFリーダーは画像(印影PNG)をPDFに挿入する機能を持っていません。これは仕様で、できることがあらかじめ決まっています。
Microsoftの公式ドキュメントによると、Edgeの注釈機能は手書き(インク)・マーカー(強調表示)・テキストのコメント、基本的なフォーム入力まで。マウスやペンで印鑑のような円や文字を「描く」ことはできても、画像として用意した印影を貼り付ける操作は用意されていません。
Microsoft Edge には、組み込みの PDF リーダーが用意されています。(中略)これらのファイルに注釈を付けて、インクや強調表示することができます。
Windows標準の他のPDFビューアやブラウザ内蔵のビューアも同様で、描画・マーカー・メモはできても、画像の印鑑を貼る機能までは備えていないものがほとんどです。画像の印影をそのまま貼りたいときは、最初の章のブラウザツールを使うか、Macなら「プレビュー」、WindowsならAcrobatのカスタムスタンプを使ってください。
押すための印影(印鑑の画像)を用意する
どの方法で押すにしても、先に必要なのが印影=印鑑の画像(背景が透けた透過PNG)です。手元に無ければ作るところから始めます。
TEMPLEX の 電子印鑑作成ツール(無料・登録不要)なら、会社名や氏名を入力するだけで透過PNGの印影が作れます。角印・実印(代表者印)・銀行印といった法人印、丸印(認印タイプ)の個人印、日付印、住所印に対応し、色や「朱肉のかすれ・濃淡」も調整できます。
紙の印鑑をスキャン・撮影した画像があるなら、同じツールの「画像から背景を透過」で透過PNGに変換できます。作った印影は「PNG保存(透過)」でダウンロードでき、上で紹介したどの押印方法にも使えます。
TEMPLEX のテンプレートで書類そのものを作る場合は、押印込みでそのままPDF化できるので、後から印鑑を貼る作業自体が不要です。手元にある既存のPDFに押したいときが、このページで紹介した押印ツールの出番です。
関連記事
スマホ(iPhone・Android)で押したい場合や、自分に合った方法の選び方、押した印鑑の効力については、それぞれの記事を参照してください。

スマホでPDFに印鑑を押す方法|iPhone・Androidでそのまま押印
スマホだけでPDFに印鑑を押す手順を解説。一番手軽なブラウザツール、iPhone標準の「マークアップ」、AndroidのAdobe Acrobat、印影画像の用意のしかたまで、iPhone・Android別にまとめます。
記事を読む
PDFに電子印鑑を押す方法|無料・登録不要でブラウザ完結
受け取った・作ったPDFに電子印鑑を押す方法を、全体像から導線までまとめました。手順は「印影PNGを用意する」「PDFに貼る」の2段階。TEMPLEXのツールならブラウザだけで完結し、無料・登録不要・PDFはサーバーに送信されません。
記事を読む
電子印鑑に法的効力はある?|印影画像・電子印鑑・電子署名の違いと証拠力
電子印鑑に法的効力はあるのかを法的根拠から解説。そもそも押印は必須でなく書類自体は有効ですが、もしものときの「証拠力」は別問題です。印影画像・電子印鑑サービス・電子署名の3段階の証拠力、電子署名法3条・民訴法228条4項、印紙税や電子帳簿保存法との関係、社内用と重要契約の使い分けまで整理します。
記事を読むスポンサーリンク
コラム著者・編集者
TEMPLEX編集チーム
TEMPLEX編集チームは、ビジネス文書の作成・管理に精通した実務経験者と技術ライターで構成されています。送付状・請求書・見積書をはじめとする各種ビジネス書類のフォーマットや書き方のノウハウを、わかりやすく丁寧にお届けします。「Office不要で誰でもすぐ使える」をコンセプトに、忙しいビジネスパーソンの書類作成をサポートします。







