5月の時候の挨拶(季節の挨拶)|上旬・中旬・下旬の例文とビジネス書面・メール・プライベート文例集

5月の時候の挨拶(季節の挨拶)|上旬・中旬・下旬の例文とビジネス書面・メール・プライベート文例集

5月の時候の挨拶の特徴

5月は暦の上で春から夏へ切り替わる月です。5月5日頃の「立夏」を境に、上旬の前半までは春の終わりを惜しむ「晩春」「惜春」「葉桜」、立夏以降は「新緑」「若葉」「薫風」「立夏」といった初夏の表現に切り替えます。なお、時候の挨拶は「季節の挨拶」とも呼ばれます。

また、ゴールデンウィーク(4月下旬〜5月上旬)、端午の節句(5月5日)、母の日(第2日曜日)、八十八夜(5月2日頃)、小満(5月21日頃)など、季語になる行事が多いのも5月の特徴です。ビジネス文書ではGW前後の休業案内や連休明けの挨拶が必要になる月でもあります。

  • 5月1〜5日ごろ(立夏前):晩春・惜春・葉桜など「春の終わり」の表現
  • 5月5日ごろ〜中旬:新緑・若葉・薫風・立夏など「初夏の始まり」の表現
  • 5月下旬(21日〜):小満・向暑・軽暑・初夏など「夏の近づき」の表現

季語の切り替えタイミングは「立夏(5月5日頃)」と「小満(5月21日頃)」の二十四節気を基準にすると判断しやすくなります。

漢語調の時候の挨拶(ビジネス文書向け)

漢語調は「〜の候」「〜のみぎり」「〜の折」の形で使う、かしこまった表現です。ビジネス文書・挨拶状・案内状・送付状など、社外向けの書面で使います。

5月上旬(1日〜10日頃)

晩春の候(5月上旬・立夏前)
晩春の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
惜春の候(5月上旬・立夏前)
惜春の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
葉桜の候(5月上旬・立夏前)
葉桜の候、貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
新緑の候(5月5日頃〜6月上旬)
新緑の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
若葉の候(5月上旬〜中旬)
若葉の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
立夏の候(5月5日頃〜5月20日頃)
立夏の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。

5月中旬(11日〜20日頃)

薫風の候(5月全般・中旬の定番)
薫風の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
青葉の候(5月中旬〜下旬)
青葉の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
初夏の候(5月中旬〜6月上旬)
初夏の候、貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

5月下旬(21日〜31日頃)

小満の候(5月21日頃〜6月5日頃)
小満の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
向暑の候(5月下旬〜6月)
向暑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
軽暑の候(5月中旬〜下旬)
軽暑の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。

「貴社ますます〜」の後ろは「ご清栄」「ご清祥」「ご繁栄」「ご発展」「ご隆盛」のいずれを使っても構いません。個人宛の場合は「ご清祥」「ご健勝」が自然です。

和語調の時候の挨拶(やわらかい書面・手紙向け)

和語調は話し言葉に近いやわらかな表現で、親しい取引先への手紙や社内向け文書、個人宛の便箋などに向きます。漢語調より季節の情景が伝わりやすいのが特徴です。

5月上旬(立夏前・春の名残)
八十八夜も過ぎ、行く春を惜しむ頃となりました。
5月上旬(立夏・新緑)
風薫るさわやかな季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
5月中旬(若葉・青葉)
若葉の緑がまぶしい季節となりました。皆様お変わりなくお過ごしのことと存じます。
5月中旬(初夏の陽気)
初夏の陽気が心地よい今日このごろ、皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。
5月下旬(日差しの強さ)
日ごとに夏めいてまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
5月下旬(小満)
万物が満ち始める小満の頃となりました。皆様お元気でお過ごしでしょうか。

5月の結びの挨拶

結びの挨拶は書き出しと季節感を揃えると文面に統一感が出ます。5月は気温差が大きい時期なので、健康を気遣う表現がよく使われます。

結び(ビジネス・繁栄を祈る)
薫風の折、貴社の一層のご繁栄を心よりお祈り申し上げます。
結び(ビジネス・健康を気遣う)
軽暑のみぎり、ご自愛専一にますますのご活躍をお祈り申し上げます。
結び(和語調・個人宛)
若葉薫る季節、どうかお体に気をつけてお過ごしください。
結び(和語調・初夏)
これから暑さに向かう時節柄、くれぐれもご自愛くださいませ。

ビジネス書面の全文例(5月)

頭語と結語はペアで使います。「拝啓」には「敬具」、よりあらたまった場面では「謹啓」と「謹白(または敬白)」を組み合わせます。

書類送付の挨拶状(5月上旬・葉桜)
拝啓 葉桜の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、ご依頼いただきました書類を同封いたしましたので、ご査収のほどよろしくお願い申し上げます。 まずは書面にてご案内申し上げます。 敬具
取引先へのゴールデンウィーク休業のお知らせ
拝啓 新緑の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。 平素は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。 さて、誠に勝手ながら弊社では下記の期間を休業とさせていただきます。 ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。 記 休業期間:○月○日(○)〜○月○日(○) 営業再開:○月○日(○)より通常営業 休業中にいただきましたお問い合わせにつきましては、 営業再開後に順次ご対応させていただきます。 今後とも変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。 敬具 以上
連休明けの挨拶メール(取引先向け)
○○株式会社 △△部 □□様 いつもお世話になっております。 株式会社○○の△△でございます。 連休中はご不便をおかけし誠に申し訳ございませんでした。 本日より通常営業を再開しておりますので、 休業期間中にいただきましたご連絡につきましては、 本日より順次ご対応させていただきます。 新緑の心地よい季節となりましたが、 貴社ますますのご発展をお祈り申し上げます。 引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
季節の挨拶状(5月中旬・薫風)
拝啓 薫風の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 日頃は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございます。 おかげさまで弊社も創業より○年を迎えることができました。 これもひとえに皆様方のお力添えの賜物と、心より感謝申し上げます。 今後ともこれまで以上のお引き立てを賜りますよう、 社員一同努力してまいる所存でございます。 薫風の折、貴社の一層のご繁栄を心よりお祈り申し上げます。 敬具

「記」「以上」は行頭(左揃え)で書きます。送付状や案内状で印刷レイアウトを整える場合もデータ上は左揃えで保存し、印刷時にテンプレート側で中央寄せにするのが無難です。

ビジネスメールの例文(5月)

メールの冒頭は「お世話になっております」で始めるのが一般的ですが、月初や久しぶりのやり取りでは季節の挨拶を一文加えると印象が和らぎます。

月初の定期連絡メール(5月上旬)
○○株式会社 △△部 □□様 いつもお世話になっております。 株式会社○○の△△でございます。 新緑が美しい季節となりましたが、 □□様におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか。 (本文) 今月もどうぞよろしくお願いいたします。
ゴールデンウィーク休業のお知らせメール
○○株式会社 △△部 □□様 いつも大変お世話になっております。 株式会社○○の△△でございます。 誠に勝手ながら、弊社では下記の期間を休業とさせていただきます。 ■休業期間 ○月○日(○)〜○月○日(○) ■営業再開日 ○月○日(○)より通常営業 休業中にいただきましたご連絡につきましては、 営業再開後、順次ご対応させていただきます。 皆様にはご不便をおかけいたしますが、 何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
連休明けの挨拶・依頼メール(GW明け)
○○株式会社 △△部 □□様 いつもお世話になっております。 株式会社○○の△△でございます。 連休中はご不便をおかけし、誠にありがとうございました。 本日より通常営業を再開しております。 連休明けでご多用のところ恐縮ですが、 先日お送りした○○の件につきまして、 ご確認のほどよろしくお願い申し上げます。 ご不明点がございましたらお気軽にお申し付けください。
初夏のご機嫌伺いメール(5月中旬〜下旬)
○○株式会社 △△部 □□様 いつもお世話になっております。 株式会社○○の△△でございます。 日ごとに夏めいてまいりましたが、 □□様におかれましてはお健やかにお過ごしでしょうか。 その後ご依頼いただきました件につきまして、 進捗をご報告させていただきたくご連絡いたしました。 (本文) 引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

社外へのGW休業案内は、連休の2〜3週間前(4月中旬〜下旬)までに送るのがマナーです。直前の案内は相手の業務計画に支障が出るため避けましょう。

プライベートの挨拶(母の日・端午の節句・GW)

親しい友人・家族・恩師へのはがきや手紙では、漢語調を避けて口語でやわらかく書きます。5月は母の日・端午の節句・ゴールデンウィークが話題になります。

母の日のカード・手紙
母の日が近づき、色鮮やかなカーネーションが花屋の店先に並ぶ季節となりました。 いつも気にかけてくださり、本当にありがとうございます。 心ばかりの品をお送りいたしますので、ご笑納いただければ幸いです。 これからの季節、どうかお体にはくれぐれもお気をつけてお過ごしください。
端午の節句・初節句のお祝い
端午の節句を迎え、若葉の緑が目にまぶしい季節となりました。 ○○くんの初節句、誠におめでとうございます。 すくすくとお健やかに成長されますよう、心よりお祈り申し上げます。 ささやかですがお祝いの品をお送りいたしますので、 お納めいただければ幸いです。
ゴールデンウィーク明けの友人への手紙
連休はいかがお過ごしでしたか。 こちらは久しぶりに家族で過ごすゆっくりとした時間となりました。 そちらもきっと楽しい連休だったことと思います。 新緑が目に鮮やかな気持ちの良い季節です。 また近いうちにお会いできるのを楽しみにしています。
恩師への近況報告はがき(5月)
風薫る五月となりましたが、先生にはお変わりなくお過ごしでしょうか。 ご無沙汰ばかりで申し訳ございません。 おかげさまで私も元気に過ごしております。 また機会を見つけてお伺いしたいと存じます。 どうかお身体を大切にお過ごしください。

5月の季語・二十四節気一覧

和語調の挨拶や俳句調の書き出しで使える、5月の季語・年中行事を整理しました。

二十四節気

  • 立夏(りっか):5月5日〜5月20日頃。暦の上で夏が始まる日。
  • 小満(しょうまん):5月21日〜6月5日頃。万物が満ち始める時期。

年中行事・記念日

  • 八十八夜:5月2日頃(立春から88日目・新茶の季節)
  • 憲法記念日:5月3日
  • みどりの日:5月4日
  • こどもの日/端午の節句:5月5日
  • 母の日:5月第2日曜日
  • ゴールデンウィーク:4月下旬〜5月上旬の大型連休

5月の季語(花・植物)

  • 藤、牡丹、芍薬、菖蒲、杜若(かきつばた)、皐月(さつき)
  • バラ、カーネーション、スズラン、スイートピー、マーガレット
  • 新緑、若葉、青葉、新茶、新緑萌ゆる

5月の季語(自然・風物)

  • 薫風、風薫る、五月晴れ、五月雨、走り梅雨
  • 鯉のぼり、五月人形、菖蒲湯、茶摘み、田植え

5月の時候の挨拶で間違えやすいポイント

「新緑の候」はいつから使える?

「新緑の候」は立夏(5月5日頃)から6月上旬まで使うのが一般的です。5月1〜4日ごろは暦の上でまだ春なので、立夏を待って使うほうが季節感が正確です。どうしても月初から使いたい場合は「若葉の候」「葉桜の候」のほうが無難です。

「晩春」「惜春」は5月でも使える?

「晩春の候」「惜春の候」は春の終わり=立夏前までの表現です。立夏を過ぎた5月6日以降は季節感がズレるので、「新緑」「若葉」「薫風」など初夏の表現に切り替えます。

4月の季語を流用しない

「陽春の候」「春爛漫の候」「春暖の候」は4月の季語なので、5月にはふさわしくありません。月をまたいだ流用は季節感の欠如として受け取られることがあるため注意しましょう。

頭語と結語はペアで使う

  • 拝啓 ⇔ 敬具(最も一般的)
  • 謹啓 ⇔ 謹白/敬白(改まった相手・挨拶状)
  • 前略 ⇔ 草々(時候の挨拶を省略する場合のみ・ビジネスでは基本使わない)

「前略」は時候の挨拶を省略する頭語なので、「前略 新緑の候〜」のように時候の挨拶を続けて書くのは誤りです。季節の挨拶を入れるなら必ず「拝啓」「謹啓」を使いましょう。

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コラム著者・編集者

TEMPLEX編集チーム

TEMPLEX編集チームは、ビジネス文書の作成・管理に精通した実務経験者と技術ライターで構成されています。送付状・請求書・見積書をはじめとする各種ビジネス書類のフォーマットや書き方のノウハウを、わかりやすく丁寧にお届けします。「Office不要で誰でもすぐ使える」をコンセプトに、忙しいビジネスパーソンの書類作成をサポートします。

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