1月の時候の挨拶(季節の挨拶)|ビジネス・プライベートで使える例文集

1月の時候の挨拶の特徴
1月(睦月/むつき)は、新年の慶びと厳しい寒さが同居する月です。時候の挨拶(季節の挨拶)も、松の内の前後で大きく表現を切り替える必要があります。
松の内を境に表現が切り替わる
「新春」「初春」「迎春」など春を思わせる言葉が使われるのは、旧暦では1月から春とされていた名残です。ただしこれらの表現は、門松を飾る「松の内」の期間にしか使えません。関東は元日〜1月7日、関西は元日〜1月15日が松の内とされるのが一般的です。
松の内が明けたら、「寒中」「厳寒」「大寒」など寒さを表す語に切り替えます。この切り替えを誤ると、相手に違和感を与えてしまうため注意しましょう。
上旬・中旬・下旬の使い分け早見表
- 上旬(1月1日〜7日頃): 新春の候/初春の候/頌春の候/七草の候
- 中旬(1月8日〜19日頃): 寒中の候/小寒の候/寒風の候/晩冬の候
- 下旬(1月20日〜31日頃): 大寒の候/酷寒の候/厳寒の候/厳冬の候
- 1月全般: 厳寒の候/寒冷の候/厳冬の候(上旬以外で広く使える)
松の内を過ぎてから「新春の候」「初春の候」と書くのはNG。年賀状の返信が遅れた場合は、1月8日以降は「寒中見舞い」として送るのがマナーです。
漢語調(〜の候)の挨拶文
ビジネス文書や改まった手紙には、「〜の候(こう)」「〜の折(おり)」「〜のみぎり」を使った漢語調が基本です。上旬・中旬・下旬で語句を使い分けましょう。
1月上旬(1月1日〜7日頃)
1月中旬(1月8日〜19日頃)
1月下旬(1月20日〜31日頃)
「ご清祥」は相手の健康や幸せを祝う個人向けの表現です。会社・団体宛てには「ご清栄」「ご繁栄」「ご隆盛」「ご発展」を使うのが基本です。「貴社ますますご清祥」は避け、「貴社ますますご清栄」とするのが安心です。
和語調(柔らかい口語)の挨拶文
親しい取引先や個人宛の手紙には、和語調の柔らかい表現が向いています。漢語調よりも温かみが伝わります。
1月の結び文
結びは、相手の健康や今後の発展を願う定型表現が基本です。1月は寒さへの気遣いを添えると季節感が出ます。
ビジネス文書の全文テンプレート
頭語「拝啓」と結語「敬具」のペアが基本。より改まった文書では「謹啓/謹言(敬白)」を使います。
ビジネスメールのテンプレート
メールでは頭語・結語を省略するのが一般的。時候の挨拶も短く、本題にすぐ入る構成が好まれます。
プライベート・個人向けの文面
友人や親族へは、かしこまりすぎない和語調がおすすめです。年賀状を出し損ねた場合は、松の内(1月7日)を過ぎたら「寒中見舞い」として送ります。
年始の挨拶
寒中見舞い(1月8日〜2月3日頃)
寒中見舞いに「拝啓」などの頭語や「敬具」などの結語は不要です。日付は「○○年一月」だけでも構いません。喪中の方へはおめでたい言葉(「おめでとう」「迎春」など)を避けましょう。
1月の二十四節気と季語
二十四節気や季語を本文に取り入れると、定型文から一歩進んだ季節感のある文章になります。
1月の二十四節気
- 小寒(しょうかん): 1月5日頃〜。「寒の入り」と呼ばれ、寒さが本格化する時期。
- 大寒(だいかん): 1月20日頃〜2月3日頃。一年で最も寒さが厳しい時期。
1月の行事・風物詩
- 元日・お正月(1月1日)
- 初詣
- 書き初め(1月2日)
- 七草粥(1月7日)
- 松の内明け(関東1月7日/関西1月15日)
- 鏡開き(1月11日頃)
- 成人の日(1月第2月曜日)
- 小正月(1月15日)
- どんど焼き(1月15日頃)
- 大寒(1月20日頃)
- 寒稽古
1月の季語(花・自然)
- 初日の出、初詣、初富士、新春、迎春、睦月
- 福寿草、水仙、寒桜、寒椿、蝋梅(ろうばい)
- 雪、吹雪、氷柱(つらら)、樹氷、霜柱
- 寒の入り、寒中、寒風、寒波、寒月
1月の時候の挨拶で気をつけたい点
- 松の内(関東は1月7日、関西は1月15日)を過ぎたら「新春の候」「初春の候」「迎春の候」は使わない。
- 年賀状の返信が遅れた場合、1月8日以降は「寒中見舞い」として送る。
- 寒中見舞いは立春前日(2月3日頃)まで。立春以降は「余寒見舞い」に切り替える。
- 喪中の相手には「おめでとう」「賀正」「迎春」などのお祝いの言葉を避ける。
- 「小寒の候」は1月5日頃〜19日頃、「大寒の候」は1月20日頃〜2月3日頃と、二十四節気の期間に合わせる。
- 頭語「拝啓」には結語「敬具」、「謹啓」には「謹言/謹白/敬白」をペアで使う。
メールやチャットでは、毎回長い時候の挨拶を入れる必要はありません。初回やしばらく連絡がなかった相手には1文添える、日常のやり取りでは「いつもお世話になっております」で十分というように、TPOで使い分けましょう。
「新春」という言葉は旧暦の名残で、実際には最も寒い時期。相手の地域や状況に応じて「新春」と「厳寒」を使い分けると、気の利いた文章になります。
コラム著者・編集者
TEMPLEX編集チーム
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