指導報告書

学習塾・家庭教師で、講師が保護者や次の担当講師へ授業内容を報告する書類です。指導日・科目・指導内容・理解度やつまずき・宿題・次回の方針・保護者への連絡をまとめます。学ぶ側が上司に出す研修報告書とは立場が逆の、教える側からの報告です。

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塾・家庭教師で授業内容・理解度・宿題・次回方針を保護者に伝え、講師間の引き継ぎにも使える指導報告書テンプレート。

指導報告書とは?

指導報告書(授業報告書・レッスンレポート)は、学習塾・個別指導塾・家庭教師・習い事教室などで、講師がその日の授業内容と、生徒の理解度・取り組みの様子・宿題・次回の指導方針をまとめ、保護者や教室内の関係者に共有する書類です。目的は大きく2つ。1つは、家庭では見えない授業中の様子を保護者に伝えて「きちんと見てくれている」という安心と信頼を生み、つまずきや課題を早めに共有してクレームを未然に防ぐこと。もう1つは、担当変更や振替・代講の際に、次の講師が前回の続きから指導できるよう引き継ぐことです。書き方のコツは、保護者が一番知りたい「授業中の態度・取り組み」を具体的に伝えること、そして「どこまでできて、どこからつまずいているか」を抽象的な表現で濁さず明確に書くこと。気になる点(宿題忘れ・ケアレスミスなど)も前向きな家庭への協力依頼の形に変えて伝えると効果的です。本テンプレートは、指導概要・指導内容・理解度/様子・宿題・次回方針・保護者への連絡・確認欄の構成で、A4縦1枚に簡潔にまとめられます。

こんな時に指導報告書が必要

  • 個別指導塾・集団塾で、毎回の授業後に保護者へ授業内容と様子を報告するとき
  • 家庭教師が指導日ごとに記入し、保護者の確認サインをもらうとき
  • 講師の担当変更・振替授業・代講で、次の講師へ前回までの状況を引き継ぐとき
  • 月末に、その月の指導内容・進捗・課題をまとめて保護者へ送付するとき
  • 体験授業・入塾面談のあと、現状の学力と今後の指導方針を保護者へ提示するとき
  • ピアノ・英会話・そろばんなど習い事教室で、レッスン内容と上達状況を保護者へ伝えるとき
  • 塾内で講師ごとの報告品質を揃え、記入漏れを防ぐ統一フォーマットを用意したいとき

指導報告書の書き方のポイント

  1. 1

    授業中の「様子・態度」を具体的に書く

    保護者が一番知りたいのは詳しい学習内容よりも「授業中にきちんと取り組めていたか」です。「集中して最後まで取り組めた」「分からない箇所を自分から質問できた」のように、家庭では見えない様子を具体的に伝えると、信頼につながります。「よく頑張っていました」だけで終わらせないのがポイントです。

  2. 2

    理解度は「どこまで・どこから」で書く

    報告書で最も重要なのが理解度です。「概ね理解できた」のような曖昧な表現ではなく、「解の公式は覚えられているが、有理化でつまずく」のように、できている範囲とつまずきポイントの境目を明確にします。次の講師が読んでも、どこを補えばよいかが一目で分かる粒度を目指します。

  3. 3

    宿題は範囲・答え合わせまで指定する

    宿題は「ワークの続き」では不十分です。教材名・ページ範囲を具体的に書き、答え合わせ・直しまでやるのか、丸つけは次回授業で行うのかまで明記します。担当講師が変わっても同じ宿題を出せるよう、指示は誰が読んでも再現できる形にしておきます。

  4. 4

    気になる点は前向きな依頼に変える

    宿題忘れ・ケアレスミス・集中力の低下など、生徒のマイナス面こそ漏れなく書くべきですが、伝え方が肝心です。「できていない」と突き放すのではなく、「見直しの習慣を、ご家庭でも声かけいただけると助かります」のように、家庭と協力する依頼の形に言い換えると、保護者と良い関係を保てます。

  5. 5

    次回の予定と方針で見通しを示す

    次回扱う単元や、テストまでの進め方を一言添えると、保護者には学習の見通しという安心を、次の講師には授業の出発点を渡せます。月次でまとめる場合は、定期テストや受験までの中期的な計画を書くと、報告書が学習計画の共有資料としても機能します。

  6. 6

    報告は授業後すぐ・A4 1枚で簡潔に

    記憶が鮮明なうちに、授業後できるだけ早く記入します。分量はA4縦1枚が目安で、長く書くより必要な情報が過不足なく入っているかを重視します。テンプレート化して項目を固定すれば、講師ごとの品質のばらつきや記入漏れを防ぎ、毎回の作成時間も短縮できます。

指導報告書についてよくある質問

Q.指導報告書には何を書けばよいですか?
A.基本は「指導日時・科目・担当講師」「本日の指導内容(範囲・教材)」「生徒の理解度・授業の様子」「宿題」「次回の予定・指導方針」「保護者へのご連絡」の6項目です。冒頭に生徒の氏名・学年と作成日・教室名を入れ、必要に応じて保護者の確認サイン欄を設けます。中でも「理解度・様子」と「宿題」は、保護者への報告と次の講師への引き継ぎの両面で最重要です。
Q.保護者に喜ばれる指導報告書のコツは何ですか?
A.授業中の子どもの様子を具体的に伝えることです。保護者は家庭で見えない「きちんと取り組めていたか」を知りたがっています。「ケアレスミスが減ってきました。ぜひご家庭でも褒めてあげてください」のように、頑張りを共有し家庭を巻き込む一文があると満足度が大きく上がります。逆に「よく理解できていた」だけの抽象的な報告は評価されにくい傾向があります。
Q.生徒の悪い点・できなかったことは書いてもよいですか?
A.むしろ書くべきです。宿題忘れ・集中力の低下・つまずきといったマイナス面を放置すると、後から保護者のクレームにつながります。ただし伝え方が重要で、「できていません」と突き放すのではなく、「ご家庭でも声かけをお願いできますでしょうか」と協力を求める前向きな依頼に言い換えると、保護者と良好な関係を保てます。
Q.指導報告書は引き継ぎにも使えますか?
A.はい。講師の担当変更・振替授業・代講のとき、次の講師が前回の続きから指導できるよう、指導内容・進度・つまずきポイント・宿題・次回方針を引き継ぐ役割があります。引き継ぎを意識する場合は、「どこまで進めたか」「どこでつまずいたか」「次回どこから始めるか」を、担当が変わっても再現できる具体性で書くのがポイントです。
Q.理解度は5段階評価のような記号で書いた方がよいですか?
A.記号や5段階評価は一覧性が高く、月次の推移を見るのに便利ですが、それだけでは「なぜその評価か」が伝わりません。記号を使う場合でも、「△:有理化でつまずき」のように一言コメントを添えると、保護者にも次の講師にも意図が伝わります。本テンプレートは自由記述で、できている範囲とつまずきの境目を文章で明確にする書き方をおすすめしています。
Q.研修報告書とはどう違いますか?
A.報告する人の立場が逆です。研修報告書は、自分が受講した研修の学びを上司に報告する「学ぶ側」の文書です。一方、指導報告書は、講師が授業した内容を保護者や教室に報告する「教える側」の文書で、宛先が保護者・生徒であり、理解度・宿題・家庭への連絡といった教育現場固有の項目を持ちます。塾・家庭教師の授業報告には指導報告書を、社内外の研修受講報告には研修報告書をお使いください。
法令・実務上の補足

指導報告書は、法令で様式・記載事項が定められた書類ではなく、保護者・教室間のコミュニケーションおよび社内引き継ぎのための任意の書類です。ただし、生徒の氏名・成績・学習状況といった個人情報を扱うため、保管・共有の際は個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)の趣旨に沿って、目的の範囲での利用や第三者への漏えい防止に配慮してください。本テンプレートは一般的な書式であり、特定の指導方法や評価方法を保証するものではありません。

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