退職挨拶メール社内向け例文|心に残るメッセージの書き方

退職挨拶メール社内向け例文|心に残るメッセージの書き方

「心に残る」退職挨拶メールの3つの条件

退職の一斉メールは形式的になりがちですが、「あなたにしか書けないエピソード」を一つ入れるだけで、相手の記憶に残るメッセージに変わります。定型文の羅列ではなく、自分の言葉で感謝を伝えるのが「心に残る」メールの核心です。

  1. 具体的なエピソードを入れる — 「〇〇のプロジェクトで助けてもらった」「新人の頃に声をかけてくれた」など、一緒に過ごした場面を一つ盛り込む
  2. 相手の名前や行動に触れる — 「〇〇さんの一言がきっかけで」のように、相手が自分にしてくれたことを名指しで感謝する
  3. 前向きな結びで締める — ネガティブな話題は避け、「新しい場所でも頑張ります」「またお会いできたら嬉しいです」と未来に向けて締めくくる

ここからは、一斉メールと個別メールの使い分けを押さえたうえで、宛先別の例文を紹介します。

一斉メールと個別メールの使い分け

社内向けの退職挨拶は、全体向けの一斉メール+お世話になった人への個別メール、の2段構えが基本です。一斉メールだけでは「テンプレートを送っただけ」と受け取られかねません。特に感謝を伝えたい相手には、エピソード入りの個別メールを別途送りましょう。

種類宛先タイミングポイント
一斉メール部署全体・全社最終出勤日の15〜16時頃BCCで送信。シンプルに感謝を伝える
個別メール(上司)直属の上司・恩師最終出勤日の15〜16時頃(一斉メールとは別送)具体的なエピソードと学んだことを書く
個別メール(同僚)同期・親しい先輩最終出勤日の15〜16時頃思い出話とこれからの連絡先を添える
個別メール(後輩)部下・後輩最終出勤日の15〜16時頃成長への称賛と今後のエールを伝える

有給消化に入る場合は、有給の初日ではなく「最後にオフィスに出勤する日」に送ります。実際に会える最後の日に送ることで、口頭でもお礼を伝えやすくなります。

送信は15〜16時頃が目安です。定時ギリギリ(17〜18時)に送ると、相手が返信したり直接挨拶に来たりする時間がなくなります。少し余裕を持った時間帯に送りましょう。

フルリモートやテレワーク中心の職場では、SlackやTeamsの全体チャンネルで退職挨拶を投稿するケースも増えています。文章の基本構成(報告→感謝→引き継ぎ先→結び)はメールと同じですので、以下の例文をそのまま活用できます。

社内一斉メールの例文(全体・部署向け)

一斉メールは全社員が読むため、長くなりすぎずシンプルにまとめるのがポイントです。感動的な長文は個別メールに任せ、ここでは「退職の報告+お礼+引き継ぎ先」の3点を簡潔に伝えます。

社内一斉メール(全社向け)
件名:退職のご挨拶(営業部 山田太郎) お疲れさまです。営業部の山田太郎です。 このたび、一身上の都合により、〇月〇日をもって退職することになりました。本日が最終出勤日です。 入社から〇年間、多くの方に支えていただきました。新人時代に右も左もわからなかった私が、こうして無事に最終日を迎えられたのは、皆様のおかげです。心から感謝しております。 業務の引き継ぎは〇〇さんにお願いしておりますので、今後のご連絡は〇〇さん宛にお願いいたします。 今後の連絡先は下記のとおりです。 メール:yamada.taro@example.com 皆様のご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。 本当にありがとうございました。 山田太郎
社内一斉メール(所属部署向け・思い出を添えて)
件名:退職のご挨拶(山田太郎) お疲れさまです。山田です。 このたび、一身上の都合により〇月〇日付で退職いたします。本日が最終出勤日です。 〇〇部で過ごした〇年間は、私にとってかけがえのない時間でした。初めて一人で商談に行った日のこと、チームで目標を達成して皆で喜んだこと、今でもはっきり覚えています。 業務の引き継ぎは〇〇さんにお願いしています。ご不明な点があれば〇〇さんまでお願いいたします。 この部署で一緒に働けたことが、私の一番の財産です。 本当にありがとうございました。 山田太郎

一斉メールの宛先はBCCに入れ、TOには自分のアドレスを入れるのが基本です。CCで全員に送ると、受信者同士のメールアドレスが見えてしまいます。

上司への個別メール例文|エピソードで感謝を伝える

上司への個別メールは、退職挨拶の中でも最も心を込めて書きたい一通です。「あのとき〇〇部長に言われた一言が、今の自分をつくっている」のように、具体的な場面を切り取って書くと、テンプレートにはない感謝が伝わります。

直属の上司への個別メール(感動エピソード入り)
件名:退職のご挨拶とお礼(山田太郎) 〇〇部長 お疲れさまです。山田太郎です。 改めて、お礼を申し上げたくメールをお送りします。 〇〇部長のもとで過ごした〇年間は、私のキャリアの原点です。 入社直後、初めての営業先で完全に空回りしてしまった日、帰社した私に「失敗してもいい。次どうするかだけ考えろ」と言ってくださったこと、今でもはっきり覚えています。あの一言がなければ、翌日のアポイントに向かう勇気は出なかったと思います。 その後も、〇〇プロジェクトでチームが行き詰まったとき、深夜まで一緒に資料を見直してくださったこと。厳しくも温かいご指導があったからこそ、ここまで成長できました。 新しい環境でも、〇〇部長から教わった「まず動く、考えるのはそのあと」の精神で頑張ります。 お体に気をつけて、ますますご活躍ください。 本当にありがとうございました。 山田太郎 メール:yamada.taro@example.com
他部署の上司への個別メール
件名:退職のご挨拶(営業部 山田太郎) 〇〇課長 お疲れさまです。営業部の山田です。 このたび、一身上の都合により〇月〇日付で退職することになりました。 部署は違いましたが、〇〇課長にはいつも気さくに声をかけていただき、ありがとうございました。〇〇の案件で相談に伺った際、すぐにデータを出して一緒に考えてくださったことは本当に助かりました。 〇〇課長のような方がいるから、この会社は良い会社だと心から思っています。 お体に気をつけて、これからもお元気でお過ごしください。 山田太郎

上司への個別メールは、口頭の挨拶とセットにするのが理想です。メールで伝えきれなかった感謝を直接伝え、メールには「言葉にしきれなかった分を文章に残したい」という気持ちで書きましょう。

同僚・先輩への個別メール例文|思い出を共有する

同僚や先輩へのメールは、上司宛ほど堅くする必要はありません。二人だけが知っているエピソードを入れると、「自分のことを覚えてくれていたんだ」と嬉しく感じてもらえます。

同期・親しい同僚への個別メール
件名:退職のご挨拶(山田太郎) 〇〇さん お疲れさまです。山田です。 もう聞いているかもしれませんが、〇月〇日付で退職することになりました。 同期として一緒にスタートした〇年前、最初の研修で隣の席だったのが〇〇さんでしたね。あのとき「一緒に頑張ろう」と言ってくれたこと、ずっと覚えています。 配属が分かれてからも、ランチのたびに「最近どう?」と聞いてくれたこと、仕事で落ち込んだ日に帰り道でずっと話を聞いてくれたこと。〇〇さんがいなかったら、途中で心が折れていたかもしれません。 職場は変わるけど、〇〇さんとの関係は変わらないと思っています。 落ち着いたら、絶対ご飯行きましょう。 メール:yamada.taro@example.com LINE:(ID) 本当にありがとう。 山田太郎
お世話になった先輩への個別メール
件名:退職のご挨拶とお礼(山田太郎) 〇〇さん お疲れさまです。山田です。 退職にあたり、〇〇さんには改めてお礼を伝えたくてメールしました。 新人の頃、電話対応のたびにパニックになっていた私を、「最初は誰でもそうだから」と何度もフォローしてくださいましたね。〇〇さんの電話対応を隣で聞きながら覚えたことが、今でも私のベースになっています。 〇〇の繁忙期を一緒に乗り越えたときの達成感は、この会社で一番の思い出です。 〇〇さんから学んだことを新しい場所でも活かします。 またお会いできる日を楽しみにしています。 山田太郎

同僚向けのメールに、プライベートの連絡先(メール・LINE)を記載するかは自由です。退職後もつながりたい相手には積極的に書いて構いません

後輩・部下への個別メール例文|エールを送る

後輩や部下には、「成長を見てきた」「これからも応援している」というメッセージを添えると、励みになります。上から目線にならず、同じ職場で頑張ってきた仲間としての言葉を選びましょう。

後輩への個別メール(成長エピソード入り)
件名:退職のご挨拶(山田太郎) 〇〇さん お疲れさまです。山田です。 退職のご報告は一斉メールでもお伝えしましたが、〇〇さんには個別にもお礼を言いたくてメールしました。 〇〇さんが配属されてきたときのことをよく覚えています。緊張した面持ちで「よろしくお願いします」と挨拶してくれた〇〇さんが、今では一人でプレゼンをこなし、後輩の面倒も見ている。その姿を見ると、こちらまで嬉しくなります。 去年の〇〇案件で「どうしたらいいですか」ではなく「こうしたいんですが」と自分の考えを持ってきてくれたとき、もう大丈夫だなと思いました。 私がいなくなっても、〇〇さんなら必ずやれます。 困ったらいつでも連絡してください。応援しています。 山田太郎 メール:yamada.taro@example.com
部下への個別メール(短めバージョン)
件名:退職のご挨拶(山田太郎) 〇〇さん お疲れさまです。山田です。 〇月〇日付で退職することになりました。〇〇さんと一緒に仕事ができて本当に楽しかったです。 〇〇さんの丁寧な仕事ぶりには、いつも助けられていました。チームの頼れる存在として、これからも活躍してください。 何かあればいつでも連絡してくださいね。 山田太郎 メール:yamada.taro@example.com

心に残るエピソードの見つけ方・書き方

「特別なエピソードなんてない」と感じる方も多いですが、心に残るメッセージに大げさな話は不要です。日常の小さな場面こそ、相手にとって意外性があり記憶に残ります

エピソードの探し方

  • 「初めて」を思い出す — 初めて一緒にプロジェクトをしたとき、初めて相談に乗ってもらったときなど
  • 「助けてもらった場面」を思い出す — ミスをフォローしてもらった、締め切り前に手伝ってくれたなど
  • 「嬉しかった一言」を思い出す — ふとかけてくれた言葉、褒めてもらったことなど
  • 「一緒に乗り越えた経験」を思い出す — 繁忙期、トラブル対応、目標達成の瞬間など

書き方のコツ

エピソードは「いつ・何があったか・自分がどう感じたか」の3点を短く書くだけで十分です。長々と状況説明する必要はありません。

  • NG:「入社1年目の4月、第2営業部に配属された私は、最初の1週間で……(延々と続く)」
  • OK:「入社1年目、初めての商談で失敗した日に『次がある』と声をかけていただいたこと、今でも覚えています」

1通のメールに盛り込むエピソードは1〜2個が適量です。多すぎると散漫になり、少ない方が一つひとつの重みが増します。

やりがちなNG・注意点

心に残るメールを書こうとするあまり、やりすぎてしまうケースがあります。以下のポイントに注意しましょう。

書かないほうがいいこと

  • 会社・上司・同僚への不満や愚痴 — 最後の印象が台無しになる
  • 転職先の社名 — 全社メールに書くと守秘義務・競業避止義務に抵触するリスクがある
  • 退職理由の詳しすぎる説明 — 「一身上の都合」で十分。聞かれていないのに長々と書かない
  • 「皆さんも転職を考えてみては」のような余計な一言
  • 他の人を比較するような表現 — 「〇〇さんと違って」など

件名のつけ方

件名は「退職のご挨拶」+氏名(部署名)が最もシンプルで確実です。凝った件名にする必要はなく、「退職のご挨拶(営業部 山田太郎)」のように書けば、受信者がすぐに判別できます。

返信が来たときの対応

退職メールを送ると、温かい返信をもらうことがあります。全員に返信する必要はありませんが、特にお世話になった方からの返信には短くてもお返事を返すのが丁寧です。「ありがとうございます。〇〇さんもお体に気をつけて」程度のひと言で構いません。

会社のメールアドレスは退職日当日〜翌日に無効化されるケースが多く、最終日の定時後には返信を確認できなくなる可能性があります。返信を受け取りたい相手には個人の連絡先をメール本文に添えておくか、退職日より少し早めに個別メールを送っておくと安心です。

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