発注メール・発注依頼メールの例文|テンプレートと注意点

発注メール・発注依頼メールの例文|テンプレートと注意点

発注メールと発注書の違い|メールだけで発注できる?

結論から言うと、法律上はメール本文だけでも発注の意思表示として有効です。しかし実務では、メール本文に発注内容を書くのではなく、PDF形式の発注書を添付して送るのが一般的です。

メール本文に記載発注書をPDF添付
法的効力ありあり
改ざんリスク高い(テキストのため)低い(PDFのため)
保存・管理メールに埋もれやすいファイルとして管理しやすい
取引先の印象カジュアルに見える正式な発注と受け取られる
電帳法対応メール自体を電子データで保存PDFファイルを電子データで保存

特に金額が大きい取引や初めての取引先には、PDF形式の発注書を添付するのが安心です。社内の購買ルールで「発注書必須」と定められている会社も多いため、自社のルールも確認しましょう。

2026年1月施行の取適法(旧 下請法)では、委託事業者に書面(4条書面・旧 3条書面)の交付義務があります。メールでの電子交付も認められていますが、法定の記載事項を満たす必要があるため、対象となる取引かどうか確認しましょう。

発注メールの基本構成|必ず書く6項目

発注メールで伝えるべき情報は、「品名・数量・単価・合計金額・希望納期・納品先」の6項目です。この6つが揃っていれば、相手は確認の連絡なしに手配を進められます。

  1. 品名・型番 — 正式な商品名や型番を正確に。見積書の記載と一致させる
  2. 数量 — 「100個」「10箱(1箱20個入り)」と単位も明確に
  3. 単価・合計金額 — 見積書の金額と一致しているか確認。税込・税別も明記
  4. 希望納期 — 「○月○日(○)までに」と具体的に
  5. 納品先 — 住所・担当者名・電話番号。倉庫と事務所が別の場合は特に注意
  6. 支払条件 — 「月末締め翌月末払い」など。初回取引では必ず明記

件名は「【ご発注】○○○○(品名)○個」のように、品名と数量を入れると相手が一目で内容を把握できます。

初回発注のメール例文

初めての取引先への発注メールは、見積りへのお礼を冒頭に入れ、見積書番号を明記するのがポイントです。どの見積りに基づく発注なのかを明確にすることで、金額や条件の食い違いを防げます。

初回発注メール(発注書PDF添付あり)
件名:【ご発注】○○○○のご注文(発注書添付) ○○株式会社 ○○部 ○○様 いつもお世話になっております。 株式会社△△の□□でございます。 このたびは○○のお見積りをいただき、 誠にありがとうございました。 社内にて検討いたしました結果、 貴社にお願いすることとなりましたので、 添付の発注書にてご注文をお願いいたします。 発注書番号:PO-2026-XXXX 品名:○○○○ 数量:○○個 単価:○○円(税別) 合計金額:○○円(税別) 希望納期:○月○日(○) 納品先:東京都○○区○○ 1-2-3 弊社倉庫 支払条件:月末締め翌月末払い 添付ファイル:発注書_PO-2026-XXXX.pdf ご確認いただき、問題がなければ 受注確認のご連絡をいただけますと幸いです。 何卒よろしくお願いいたします。 ────────────── 株式会社△△ ○○部 □□ □□(氏名) TEL:03-XXXX-XXXX Email:xxxxx@example.co.jp ──────────────

リピート発注のメール例文

リピート発注では、前回の発注内容との変更点を明記するのが重要です。「前回と同じ」なら「前回と同条件で」と書けば簡潔に伝わります。

リピート発注メール(前回と同条件)
件名:【ご発注】○○○○の追加注文 ○○株式会社 ○○部 ○○様 いつもお世話になっております。 株式会社△△の□□でございます。 前回ご発注いたしました○○について、 追加でご注文をお願いしたくご連絡いたしました。 前回の発注書番号:PO-2026-XXXX 今回のご発注内容:前回と同条件 数量:○○個 希望納期:○月○日(○) 添付ファイル:発注書_PO-2026-XXXX.pdf ご確認のほど、よろしくお願いいたします。 ────────────── 株式会社△△ ○○部 □□ □□(氏名) TEL:03-XXXX-XXXX ──────────────
リピート発注メール(一部変更あり)
件名:【ご発注】○○○○のご注文(仕様一部変更) ○○株式会社 ○○部 ○○様 いつもお世話になっております。 株式会社△△の□□でございます。 ○○の追加発注をお願いいたします。 前回からの変更点がございますので、ご確認ください。 前回の発注書番号:PO-2026-XXXX 【変更点】 ・数量:100個 → 150個 ・色:白 → ナチュラル ・希望納期:○月○日(○) 上記以外は前回と同条件です。 添付の発注書もあわせてご確認ください。 添付ファイル:発注書_PO-2026-XXXX.pdf 何卒よろしくお願いいたします。 ────────────── 株式会社△△ ○○部 □□ □□(氏名) TEL:03-XXXX-XXXX ──────────────

急ぎの発注メール例文

急ぎの発注は、なぜ急いでいるかの事情と、具体的な希望納期を明記してください。「できるだけ早く」では相手は判断できません。また、急ぎの場合はメール送信後に電話で一報入れるのが確実です。

急ぎの発注メール
件名:【至急・ご発注】○○○○の緊急注文 ○○株式会社 ○○部 ○○様 いつもお世話になっております。 株式会社△△の□□でございます。 急なお願いで大変恐縮ですが、 ○○の緊急発注をお願いしたくご連絡いたしました。 品名:○○○○ 数量:○○個 希望納期:○月○日(○) お客様からの急ぎのご要望がありまして、 通常より短納期でのお願いとなり申し訳ございません。 上記の納期で対応可能かどうか、 本日中にご回答いただけますと大変助かります。 難しい場合は、最短で何日後に出荷可能か お知らせいただけますでしょうか。 添付ファイル:発注書_PO-2026-XXXX.pdf 何卒よろしくお願いいたします。 ────────────── 株式会社△△ ○○部 □□ □□(氏名) TEL:03-XXXX-XXXX Email:xxxxx@example.co.jp ──────────────

発注メールの注意点|トラブルを防ぐ3つのポイント

発注メールは金銭が絡むため、小さなミスが大きなトラブルにつながります。送信前に以下の3点を必ず確認してください。

  1. 見積書と発注書の金額を突合する — 単価・数量・合計金額が見積書と一致しているか。税込・税別の認識がずれていないか。不一致があると納品後に請求トラブルになる
  2. 発注書はPDF形式で添付する — WordやExcelは改ざんリスクがあり、電子帳簿保存法の観点でもPDFが推奨。メール本文の記載はあくまで概要で、正式には添付PDFが原本
  3. 受注確認の連絡を必ずもらう — 「ご確認いただけましたらご一報ください」と一文添え、発注が受理されたことを確認する。メールが未読のまま納期を迎えるトラブルは珍しくない

特に金額の不一致は発注後に修正が効きにくいため、送信前のダブルチェックが欠かせません。社内で別の担当者にクロスチェックしてもらうのも有効です。

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